佐々木翔夢 僅差で5000メートルV/全日本距離別選手権

 全日本距離別選手権1日目が行われ、佐々木翔夢(政経2=小海)が男子5000メートルで優勝を果たした。2位との差0.39秒で、接戦を制した。

◆10・24~26 全日本距離別選手権(エムウェーブ)
▼男子5000メートル
 佐々木――1位、6分21秒65

 明大のエースが好調のスタートを切った。男子5000メートルに出場した佐々木は、弟である佐々木泰雅(小海高)との兄弟対決を繰り広げ、わずか0.39秒の差で勝利をつかんだ。「1周のラップが徐々に落ちてきた。どこかで止めないとまずいと思った」(佐々木)。1周あたり28秒台で刻んだペースは31秒台まで落ちたものの、最後の粘りが勝利を決定づけた。試合後、安堵の表情を見せ「兄弟2人で日本の長距離をもっと盛り上げていければ」と次戦への意欲を示した。

 大会2日目には、男子1500メートルに佐々木が、男子1500メートル(ジュニア部門)に日下賢将(政経1=帯広三条)と黒澤慎吾(法1=野沢北)が出場する。注目は1500メートルを苦手とする佐々木がどれだけ力を発揮できるかだ。5000メートルに続く快挙となるか。明日のレースにも期待が高まる。

[武田隼輔]

試合後のコメント
佐々木
――レースの振り返りをお願いします。
 「公式練習では1周29秒で、落ちても30秒ぐらいでまとめられると感じていました。しかし、本番では徐々にペースが落ちてきてしまって、まとまりのないレースになってしまいました。優勝はうれしいですが、もう少しラップをまとめられるレースをしたいです」

――1500メートルの意気込みのお願いします。
「もっとスピードがついてこないと1500メートルはかなりきついと思うので、最初から結構攻めるレースをしたいと思います」