課題あらわになった日本選手権/日本選手権

1999.01.01
 第13回世界選手権大会2009、第25回ユニバーシアード競技大会、日本・オーストラリア対抗2009代表選手選考会を兼ねた今大会。北京五輪日本代表も多数出場し、7月の世界選手権代表を狙うハイレベルな戦いが繰り広げられた。

  一日目、予選を通過するルーキーたちが見られた。400m女子個人メドレーでは作道が予選より約1秒タイムを落として、B決勝4位。また同じルーキーの益田は100m自由形でベストタイムを出し、B決勝の補欠に入り、調子の良さがうかがえるレースだった。藤井拓郎選手(KONAMI)が日本新記録を出し、会場を沸かせた100m自由形決勝。本学からは山元が出場したが、8位に終わった。

 二日目に200m自由形予選に挑んだ益田は「思ってた以上にもたなかった」と、タイムが上がらず予選落ち。また200mバタフライの宇津木は「最後はみんな来ると思っていて、上げられるようにしたが、結構きつかった」と、順位は8位。「緊張はそんなにしなかった。日本代表を狙っていたので…」と残念そうに話した。この日最終種目の200m自由形決勝に残った期待の山元だが、結果は7位。「最悪。100mのターンのときに水を飲んでしまった」と、痛恨のミスで悔しいレースになった。 前半二日を終えて、本学が誇る強力スイマーに加え、決勝・B決勝に進む頼もしいルーキーが多く見られた。「9月のインカレに向けてしっかり練習していきたい」(宇津木)、「ベスト記録出せるようにする」(山元)など、それぞれの目標に向かって力泳してほしい。

[山浦江梨子]
 

 迎えた大会3日目は、堀井がB決勝に出場し7位、ルーキーの作道と平井もB決勝に出場し8位、3位とういう悔しい結果だった。3日を終えた段階で表彰台を逃している本学。その望みは大会最終日に委ねられた。

 しかし大会4日目も、本学の選手たちは不調に苦しんでいた。

 伊与部はB決勝、順調なスタートを切った。決勝出場こそ逃したものの、上位に組み込めるように見えた。だが、「メンタル面でだめだった」と後半に大幅な遅れを取る。レース終了後、電光掲示板に写る自身の8位という結果に対し「何ともいえない」と満足のいかない表情を浮かべた。そして、本学の中からは平井がタイム決勝に、山元、堀井がB決勝に進出するも、不本意な結果に終わった。

 昨年の同大会に比べて決勝進出選手の数は減少し、悔しい思いをした今大会。次なる大会は6月のジャパンオープン。「夏までにスピードを強化する」(堀井)と今大会で浮き彫りになった課題を克服し、決勝出場の切符を手にして上位に食らいついてほしい。

[後藤奈々絵]