男子3位入賞 確かな手応えをつかむ/関東大学選手権

2025.10.22

 日本武道館で行われた関東大学選手権に明大が男女ともに出場。女子は一回戦敗退、男子は昨年度に続き3位入賞と結果を残した。

◆10・13  第68回関東大学選手権(日本武道館)
▼女子団体組手
明大――1回戦敗退
▼男子団体組手
明大――3位入賞

 女子は今回が2度目の団体戦出場。初戦から強豪・駒大との対戦で「1ポイントは取ろうという気持ちで臨んだ」(伊藤彩乃・営2=岐阜商業)。先鋒の伊藤は開始早々、中段蹴りで技ありを取られてしまう。その後も相手の攻撃に対応できず、0―6で完敗した。続く内山凛(総合2=日大鶴ヶ丘)は、後がない中で果敢に攻めるも力及ばず0―6で敗北する。一矢報いたい最終戦では、二宮美桜(農2=明和)が鋭い突きに翻弄(ほんろう)され、有効を重ねられる展開に。最後は上段蹴りを決められ、勝利には届かなかった。しかし「相手との気合の差を感じられた」(伊藤)と試合を振り返り「どんどんスキルを上げていきたい」(伊藤)と前向きに語った。

 昨年度は3位入賞を果たした男子。1試合目から安定感のある試合を展開した。横国大との第1試合では、先鋒・下村彪馬(政経1=福工大附福井)が技あり、有効、一本を立て続けに奪い、わずか10秒で勝利。次鋒・三浦拓巳(法1=御殿場西)も鋭い突きで完封し、さらに中堅・佐竹隼(法2=相洋)も突きで相手を圧倒し一分足らずで試合を終わらせる。「受け身に回らず前で攻める」(本橋)攻撃が成功し、危なげなく2回戦へ進んだ。続く早大との2回戦では、先鋒・海野陽乃汰(法4=御殿場西)が序盤に有効を奪われるも、すぐに同点に戻してリズムをつかみ、緩急ある攻撃で6―1の快勝。次鋒・本橋怜欧主将(政経4=保善)も積極的な攻めで4―0の完勝を成し遂げる。中堅・小川明日太(法3=世田谷学園)も一進一退の攻防を制し、終盤に突きを決め2―0で勝利し、勢いそのままに3回戦へと駒を進めた。

 ベスト4を懸けた3回戦は法大と対戦した。先鋒・本橋は互いに攻めきれず引き分ける。続く下村は攻め続けたものの、わずかなスキを突かれて有効を許し敗北。流れを変えたい3試合では佐竹が接戦の末に有効を奪い返し、勝利を挙げた。中堅の海野は、関東学生選手権準決勝で敗れた格上との再戦。序盤に突きを取られるも「間合いが相手ではなく自分の間合いになり、いけると思った」(海野)と試合残り15秒で中段蹴りを決め逆転する。2ポイントを守り切って劇的な勝利を飾った。大将の三浦は4年生相手に臆せず攻め、一本を含む5―2で勝利し、チームを準決勝へ導いた。準決勝の相手は優勝候補・帝京大。佐竹は果敢に攻めるもポイントを奪えず0―4で敗戦。海野も中段蹴りで反撃を試みたが届かず、3試合目の下村も押される展開で惜しくも敗れた。「技術的に大きく劣っている点はないと思うが、メンタルで負けてしまった」(本橋)と振り返り、3位入賞という結果で幕を閉じた。

 女子は初戦で強豪を前に力の差を痛感する結果となったが、各選手がそれぞれ課題を見つけ、次への成長を誓った。一方、男子は持ち前の攻撃力と粘り強さを発揮し、強豪校との激戦を制して3位入賞を果たした。団体としての結束と個々の技術の高さが光った今大会。明大は悔しさと手応えの両方を胸に、インカレ優勝を目指し挑戦を続ける。

[藤岡千佳]

試合後のコメント
本橋主将
――この数年のチームの躍進の要因としてはどのようなところが挙げられますか。
 「全日本大学選手権(インカレ)をチームで優勝するという、この目標をしっかりと明確に定めて、どのような練習をしていくかというのを考えて改善してきたのが大きな一因なのかなと思います。日々の練習や試合に対する思いとかも、チーム一丸となっているというのが大きく結果に反映されていると思います」

――今日のチームを振り返っていかがでしたか。
 「今年度も3位ということで、一応最低目標としてそこは達成することができたので一安心はしているのですが、目標はインカレで優勝することなので、まだインカレで優勝するためには力が及ばないかなとこの大会を通して感じたので、今後は練習を通して頑張っていきたいなと思っています」

海野
――今回の大会で得られた収穫を教えてください。
 「勝てないと思った相手にも勝つことができたので、そこは一つ収穫かなと思います。帝京戦は気持ちが弱かったと思うのでそこだけ修正していけば、インカレもいい結果につながるのではないかと思います」

――次の団体戦の意気込みをお願いします。
 「インカレ団体戦は、前回がベスト8だったので、少しでも上へ行けるように、当たっても勝てるようにチーム全体の実力を底上げしていきたいと思います」

伊藤
――チームの雰囲気はどのような感じでしたか。
 「雰囲気は結構人数が少ないというのもあるのですが、2年生3人と1年生の1人でやっているのでとても仲がいいです。雰囲気としてもとてもいいので、この調子で空手の熱量も同じぐらい頑張れたらなと思います」

――今後の長期的な目標を教えてください。
 「自分たちが入って、女子の団体が明大としては久しぶりに出場できるようになったので、目標としてはインカレに出場することです。来年度からのあと2年間でインカレに出場できるように、次の試合でも勝ち進めるようにしていきたいなと思います」