(女子)江川、奥野がワンツーフィニッシュ 団体では2位入賞/東日本学生選手権

 東日本学生選手権(東インカレ)が開催された。明大からは女子7、8級に4人が出場し、うち3人が入賞するなど個人で結果を残した。また、団体でも2位に入り、2年連続で表彰台に上った。

◆10・10~12 東日本学生選手権(東京辰巳アイスアリーナ)
▼10・12 女子7、8級

▼団体成績

 「4年が1人だったので、後輩にも少しいいところを見せたいという気持ちもあって、頑張れた」。唯一の4年生として、江川マリア(政経4=香椎)は堂々と演技を披露した。1本目に跳んだのは以前からこだわりを表明していた3回転フリップと3回転トーループのコンビネーションジャンプ。これを確実に成功させて流れに乗ると、2本目の3回転ルッツもしっかりと着氷する。スピン、ステップでは一部レベルの取りこぼしがあったものの「小さなミスは本当にたくさんあったと思うが、その中で最低限のミスに抑えられたのは今回の収穫」と演技をまとめ切り、1位に輝いた。

(写真・雄大なスケーティングを見せた江川)

 東京選手権(ブロック)では実力を発揮できず涙を見せた奥野友莉菜(商1=駒場学園)。今大会ではミスがありつつも滑り切り、安堵(あんど)の表情を見せた。まず、冒頭の3回転ルッツと2回転トーループのコンビネーションを着氷。2本目は3回転の予定が2回転フリップになったが、続く3本目ではイナバウアーから華麗な2回転アクセルを成功させる。後半の3回転ルッツは壁にぶつかってしまったものの、最後のコンビネーションジャンプを3連続にすることでリカバリーを図った。「このメンタルの中ではよくできた」とブロックから間もない中で力強い演技を披露し、江川に続いて2位に入った。

(写真:緊張の中演技を披露した奥野)

 元榮愛子(商3=目黒日大)は2本目の3回転ルッツに回転不足を取られるも「最近いい感じに決まっていなかったので、本番ではまあまあいい感じに決められた」と満足感を見せた。1番滑走となったが「意外と練習のまま行けたので、待つよりは緊張せずにいけたのかなと思う」。二つのスピンでレベル4を獲得し、大きなミスなく伸び伸びとしたスケーティングで会場を魅了。見事8位入賞を果たした。

(写真:スパイラルを披露する元榮)

 山﨑舞美(商2=釧路湖陵)は東京選手権から間もなく、状態を上げ切れない中で演技に臨んだ。「今日は最後まで滑り切るのが自分のコンディション的には精いっぱいで、構成もすごく落としてやった」。しかし難度を下げた構成でも「1本目の3回転サルコーだけは絶対に構成から抜くという考えはなかった」と挑んだジャンプをクリーンに着氷。後半は2回転アクセルが1回転になってしまうなどミスもあったが、スピンではレベル4を獲得した。東京選手権では結果を出せず悔しさをかみしめたが、それを振り切るような笑顔で『SAYURI』を可憐に演じ切った。

(写真:笑顔で演じ切った山﨑)

[大島菜央]

試合後のコメント
江川
――東日本選手権まであと2週間ですがいかがですか。
 「プログラムの中にジャンプを落とし込むということはでき始めているので。まだもう少し滑りの中でジャンプを跳んでいかないと全日本(全日本選手権)にはつながらないかなと思っているので、そういった細かいところを重点的にやっていかないといけないなと思います」

奥野
――演技の反省点と良かった点をそれぞれ教えてください。
 「反省点は少し顔がこわばっていたんじゃないかなと思っていて。良かった点は1個フリップがダブルになってしまったのですが、それでもしっかり諦めずにその後締められたのと、後半のルッツを失敗してしまって、最後のサルコーにしっかり3連のリカバリーをつけられたことはすごく良かったんじゃないかなと思います」

元榮
――応援はいかがでしたか。
 「想像以上にめちゃくちゃみんなが大きい声を出してくださって、みんなが→前に。やはりみんなすごく応援をいっぱいしてくれて、本当にうれしい雰囲気、楽しい雰囲気でできたなと思います」

山﨑
――ブロックからどういう調整をされてきましたか。
 「気づいたら2週間経っていたというのが正直な感じで、ブロックが終わって気持ち的にすごく落ちちゃったので、それを立て直して何とか今日を迎えられたという感じです」