箱根路への道絶たれる 紫紺の襷来年度へ/東京箱根間往復大学駅伝競走予選会

2025.10.20

 今年度から紫紺の襷プロジェクトを発足し、新体制で臨んだ箱根駅伝予選会(箱根予選)。昨年度、7年ぶりに箱根駅伝の本選出場を逃した明大は、箱根路への返り咲きを目指して挑んだ。

◆10・18 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(陸上自衛隊立川駐屯地〜立川市街地〜国営昭和記念公園)
12位 明大 10時間38分54秒

 今年度から明大競走部の再起をかけて始動した紫紺の襷プロジェクト。新体制となり、初めての箱根予選は一筋縄ではいかなかった。森下翔太(政経4=世羅)とケガの影響で全日本大学駅伝予選会を欠場していた大湊柊翔(情コミ3=学法石川)が、今大会で実力を遺憾なく発揮した。2人は序盤から前方の集団でレースを展開し、ともに1時間3分前半の走りでエースとして、上級生としての貫禄を見せた。また土田隼司(商2=城西大城西)が昨年度に引き続き好走を見せ、チーム内4位でのゴール。そして堀颯介(商4=仙台育英)、古井康介(政経4=浜松日体)も63分台で走り、自己ベストを更新した。

 また、下級生のさらなる成長を感じさせるレースとなった。井上史琉(政経2=世羅)、桶田悠生(政経1=八千代松陰)の2人が自己ベストをマーク、岩佐太陽(商1=鳥栖工)は初めてのハーフマラソンで64分前半の快走を見せた。

 結果は本選出場には及ばなかったものの、昨年度の雪辱に燃えていた明大競走部は着実なステップアップを積んだ。「学生自身も今日の悔しさと、なぜこうなったのかということをしっかり受け止めて、次に進んでいければと思っている」(園原健弘監督)。紫紺の襷をつなぐべく、明大の戦士たちは挑み続ける。

[吉澤真穂]

※後日、レース後の選手と指導陣のインタビューを競走部特集記事『紫子奮迅』にて掲載いたします。