遠藤、執念の3位表彰台/全日本大学グレコローマンレスリング選手権
全日本大学グレコローマン選手権第2日、明大は6人の選手が出場し、遠藤勇馬(文4=上田西)が3位に輝いた。
◆10・18~19全日本大学グレコローマンレスリング選手権(駒沢公園総合運動場体育館)
▼グレコローマンスタイル63キロ級
遠藤勇馬――3位
▼77キロ級
加藤佑規――5位
▼82キロ級
森洋勝――4位
▼87キロ級
村井洋輝――7位
▼97キロ級
菊地一瑳――5位
▼130キロ級
上西エリキ――5位
初戦で惜しくも敗れた遠藤は、翌日の敗者復活戦に臨んだ。敗者1回戦では大東大の森川優暉と対戦。序盤からパッシブを獲得すると、投げ技を何度も決めて相手を圧倒。11―0のテクニカルフォール勝ちで敗者2回戦へと駒を進めた。続く2回戦では序盤こそ拮抗(きっこう)した展開となったが、インターバル明けに1点を失うと、遠藤が鮮やかなローリングで一気に7―1と逆転。最後は9―1と突き放し、見事勝利を収めた。2勝1敗の成績で3位入賞を果たし、4年生の意地を見せた。
「昨日の試合は勝てる試合だと思っていたが、自分のミスで敗れてしまった。その相手が決勝に進み、今日また奇跡的に試合をすることができた。この大会が最後になる可能性があったので、周囲への感謝と自分への怒りを胸に試合に臨んだ」と遠藤は振り返る。前日の敗戦から立ち直るまでには、相当の葛藤があったという。「昨日は気持ちが折れてしまい、涙が出るほど落ち込んでいたが、朝起きてからは気持ちを切り替えてやるしかないと思った」と語った。
[下田裕也]
試合後のコメント
遠藤
――敗者復活戦での心境はいかがでしたか。
「昨日はその試合のことを出すたびに気持ちが折れて、涙が出るほどショックで落ち込んでいました。でも、今日起きてからはやるしかないという気持ちに切り替えました。もしかしたら最後の試合になるかもしれないという思いもあって、今まで不甲斐ない試合ばかりしてきた自分への怒りと、支えてくれた人への感謝の思いを全て試合にぶつけることができました」
――この大会で一番、どの場面が印象に残っていますか。
「自分の3位決定戦の時に明治のみんなが集まって応援してくれたのが、すごく印象に残っています。自分が入学してから明治はチームとしてどんどんチーム力が上がってきていて、それを今日改めて実感しました」
――天皇杯へ向けての意気込みをお願いします。
「この2カ月間、レスリングを楽しみながらもっとレベルを上げていきたいです。天皇杯では1試合でも多く戦って、できればいい成績を残したいと思っています」
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