10点差をつけて専大に快勝! 白鷗大戦へ弾みをつける/関東大学1部リーグ戦

 1巡目では2点差で競り勝った専大に、10点差で勝利した。前半は攻守ともにうまく働き、一時は22点リードの状況に。しかし、後半相手のゾーンディフェンスに苦戦し、点差を詰められてしまった。前半のリードや、最終Qの3Pシュートが功を奏し、見事勝利を果たした。先週の中大戦に続く連勝となった。

◆8・27~11・2 第101回関東大学1部リーグ戦(白鷗大大行寺キャンパス他)
▼10・18 対専大戦(専大生田キャンパス)
◯明大76{14-11、23-9、20-24、19-22}66専大

 スターターは、PG千葉天斗主将(法4=明成)、PG森田稀羅(営3=北陸学院)SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経3=土浦日大)。

 第1Qは、明大ボールから始まり、開始すぐに鬼澤のシュートが決まった。「入りから強度の高いバスケができた」(鬼澤)と、インサイドのディフェンスが機能して相手のシュートをことごとく防ぐ。しかし終盤、相手のフリースローが決まり12―11の1点差に迫られてしまう。1つでもシュートを決められると逆転されかねない場面だが、PG針間大知(情コミ4=福岡大大濠)のミドルシュートが決まり、点差を広げた。第2Qでは、明大が流れを掌握した。PF石川晃希(営2=宇都宮工業)とPG湧川裕斗(政経1=福岡大大濠)による連続得点で幕を開けると、湧川がその後3Pシュートも決めて好発進。チームは勢いに乗り、相手にチャンスを与えずに、オフェンスリバウンドからの得点で点を重ねた。前半を終えると、37―20と、第1Q終了時よりも大差をつけていた。

 後半、第3Qも立ち上がりは上々。森田の3Pシュート、塚田のダンクシュートなどで点数はもちろん、雰囲気も呼び寄せる得点が見られた。しかし「相手が第3Qに入ってからゾーン(ディフェンス)をしてきて、うまく自分たちで対策しきれてなかった」(針間)と、相手のディフェンスに苦戦し、そこからの失点を積み重ねてしまう。第3Q終了時には、相手のブザービーターの3Pシュートが決まり、後半の流れが相手に渡ってしまった。第4Qでも、相手のディフェンスを攻略し切れずに苦戦を強いられた明大だが、前半に作ったリードを保って逃げ切り、勝利を収めた。

 「まずはしっかり自分たちのバスケをしよう」(鬼澤)と、チームを今一度見つめ直して臨んだ今節。「スカウティングも重要だとは思うが、自分たちに(意識の)ベクトルを向けてプレーができた」(鬼澤)ことで勝利を収められたのが収穫だ。「(4連敗してしまっていた時は)相手に対して『やろう』としすぎて自分たちがやるべきことが疎かになってしまった」(針間)と敗戦に対しての分析や対策がしっかりと効いて、チームの勢いは増す一方である。試合は残すところあと5戦。この好調子のまま、次節の白鷗大戦でどれだけ力を発揮できるか。

[中川美怜]

試合後のコメント

針間
――復帰してしばらく経ちましたが、調子はいかがですか。
 「とてもいいです。リーグ戦通して疲労が課題となる中で、今日は湧川など同ポジションの選手が頑張ってくれて、プレータイムを減らしてくるのはすごくありがたかったです」

――翌日には白鷗大戦が控えています。
 「白鷗大はインサイドが強いチームなので、そこに対して自分たちがどれだけ対策できるのかという部分と、オフェンスは自分がどれだけ引っ張れるかだと思っているので点を取って勝ちたいと思います」

鬼澤
――課題とする入りの部分は克服できていた試合でしたが、後半の状態についてはいかがでしたか。
 「試合の入りを課題としていて、今までの試合も後半から上げていくスロースタートなゲームぺースが多いのですが、今日は入りがよかったと思います。それで終盤気を抜いたわけではないですが、集中力がかけていたところがあったので、そこはしっかり見つめ直していかないといけないと思います」

――3年生が試合を引っ張る場面も増えてきました。
 「自分たちも上級生なので、プレーだけじゃなくリーダーシップの面でも上級生下級生関係なくしっかり引っ張っていくことが来年以降にもつながると思うので意識しています。他のみんなもそれを意識して遂行していることはすごくいいことだと思います」