7年ぶりの連敗 全日本王者・東洋大に及ばず/関東大学1部リーグ戦

2025.10.19

 第17節は総理大臣杯全日本大学トーナメント王者の東洋大とのマッチアップ。前半は両者サイドを駆使してゴールを狙うが決め切れず0―0で試合を折り返す。後半開始早々に東洋大にゴールを許すと、75分にもフリーで決められ突き放された。2―0でリーグ戦2連敗を喫した。

 前節アウェーの地で首位・筑波大に敗れた3位の明大。4位日体大との勝ち点差はわずか1と今節での順位変動も見込めるため勝利が絶対条件に。相手はリーグ戦8位の東洋大。今年度はリーグ戦でこそ苦戦を強いられているが、総理大臣杯優勝や天皇杯JFA全日本大学選手権でJ1リーグに所属する柏レイソルを破るなど底力は計り知れない。

 序盤から小泉、藤森を起点に右サイドから展開し、チャンスをつくっていく。すると8分、PA(ペナルティーエリア)で真鍋と相手DFが競り合い、こぼれたボールを熊谷が押し込みネットを揺らすことに成功。しかし、真鍋のボール奪取がファールを取られ得点は取り消しに。対する東洋大は明大のハイプレスにも臆することなく冷静なパス回しから徐々にディフェンスラインを上げていき、両サイドへと展開しゴールを狙っていく。意地のぶつかり合いとなった試合は両者ともに決定機を決め切れない場面が目立ち、前半をスコアレスドローで終えた。

(3戦連続のスタメンとなった小泉)

 石井を投入しボランチの厚さを増して、勝負の後半に臨んだ明大。開始早々に試合が動く。左CK(コーナーキック)にニアサイドからヘディングで合わせられると明大の選手に当たりオウンゴールで失点。「ハーフタイムで球際やデュエルの部分を整理して後半に入ったがうまくできていなかった」(池上監督)と後半の入りについて振り返った。同点にむけて攻めこみたい明大だったが、向かい風への対応に苦しめられ、思うようにボール保持ができない場面が続く。76分にはPA内の右サイドからファーに決め切られ2失点目。終了間際こそ「スプリントが武器なのでそこを生かしてチャンスをつくれた」(小泉)と右サイドを駆け上がり、チャンスを演出するも得点にはつながらず。最後まで東洋大に抑え込まれ、0―2で敗戦を喫した。

 今節も勝利をつかめず、2018年以来の連敗を喫した。今試合を通じて攻守に存在感を示した小泉は「島野主将(怜・法4=仙台育英)も言っていたが、戦う部分や得点を取りに行こうという気持ちが足りなかったのとベースである明治の3原則ができていなかった」と試合を振り返った。リーグ戦も残り5節。明治の3原則である〝球際、切り替え、運動量〟を徹底し、チーム一丸となって勝利を狙う。

[早坂春佑]

※写真提供:明治大学体育会サッカー部