大会10連覇を達成!形の部で1年生ペアが2位入賞/東日本大学選手権

2025.10.18

 7人制の今大会は初戦から力を発揮し1人も負けることなく決勝へ進んだ。中大との決勝戦は次鋒・山田健斗(文4=桜丘)の勝利で流れを引き寄せ大会10連覇を達成。形の部では牧野来虎(文1=三井)、児玉幹太(法1=初芝立命館)組が2位の好成績を残した。

◆10・12 第36回東日本大学選手権(中大多摩キャンパス)
▼男子の部
明大――1位
▼形の部
牧野・児玉幹組――2位

 形の部には牧野・児玉幹組がエントリー。見事な水煙の形を披露し予選を通過。決勝では惜しくも敗れ準優勝という結果に終わった。それでも児玉は「お互い呼吸を整え、リズムを合わせるっていうのが難しいが今日はしっかりできたと思う」と振り返った。

 今年度もディフェンディングチャンピオンとして臨んだ明大。初戦の東洋大戦では一年生の牧野を起用。日隈魁人(文4=名古屋)が開始8秒で試合に勝利するなど牧野を含む6人が勝利を収める圧巻の内容で準決勝進出を決める。

 準決勝の慶大戦には牧野に代わり児玉幹を抜擢。児玉幹は期待に応え2本を先取し勝利を収める。「形で緊張がほぐれたというのもあって、いつもより動きが良かった。後ろに強い先輩方がいたので気楽に戦えた」(児玉幹)。明大の3連勝で迎えた中堅戦。中堅を任せられた山田健は「とにかく足動かすこと意識した」という言葉通り、素早い攻撃でストレート勝ちを収めこの時点で決勝進出を決めた。

 決勝戦の相手は今年度も中大。先鋒・砂川晃大(商3=栃木商)は膠着(こうちゃく)状態が続き引き分けで試合を終える。続く次鋒・山田健は試合開始51秒に胴蹴りを決められ先制されるがそれでも山田健は「先手取られるタイプなので、そこにプレッシャー感じていなくてそこから自分の動きがどうできるかということだけを考えた」と冷静さを保ち、胴突きを連続で決め逆転勝利を収めた。以降は両大学譲らぬ戦いを見せ2勝2分1敗で迎えた副将戦には山田太粋(法2=岩槻)が出場。序盤に幸先良く1本を先取すると残り33秒には面突きが見事に決まり大会10連覇を決めた。決勝では先勝し明大に流れを呼び込んだ山田健が最優秀選手賞を受賞。「勝ちの内容を見たらあまり満足がいっていなくて。どうしても1本取られて返しての繰り返しで、自分としても今までの120%が出せていない状態だったと思うのでそこは嬉しい反面、悔しいという感じです」(山田健)。

 次なる大会は学生ナンバー1拳士を決める全日本学生個人選手権。団体で圧倒的な力を見せた明大戦士たちが今度は個の力で学生界の頂を掴む。

 

[近藤陽紀]

試合後のコメント

山田健

――決勝での勝利の要因を教えてください。

 「冷静になるのが1番かなと思っています。気持ちに任せて戦ってしまうとどうしても相手に返されたりするので、そこのところは1歩気持ちを置くことを意識しました」

――個人選手権への意気込みを教えてください。

 「去年がベスト8で(昨年度の)全国チャンピオンに負けてしまったので今度は勝ちたいです。今回はコンディションが悪い中試合で戦うことになったので、もう少し自分の体とか精神面にも向き合いながら、もっとコンディション上げていい試合できればと思っています」

児玉幹

――自身の戦いはいかがでしたか。

 「自分の中で打撃も形も合わせた戦い方ができたと思うので、良い戦い方だなと思いました」

――牧野選手との関係性について教えてください。

 「同じ学年なので負けたくないですしスタメン争いというところも2人で争っていくと思うので、これからもチームメイトとしてもライバルとしても一緒に頑張っていきたいです」