
54―16で桜美林大を圧倒 最後まで流れを渡さず/秋季リーグ戦
負けたら後がない苦しい状況の中、桜美林大に圧勝した。先制点こそ奪われたものの、すぐさま点を取り返し前半を26―10で折り返す。勢いに乗った明大は後半も着実に点を重ね、リーグ戦3勝目を手にした。
◆8・30~11・9 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼10・12 対桜美林大戦(アミノバイタルフィールド)
〇明大54{13―7、13―3、21―6、7―0}16桜美林大
先制TD(タッチダウン)を許すも、素早い反撃で主導権を渡さなかった。第1Q開始4分、RB#21高橋周平(文4=足立学園)主将のドライブで陣地を拡大すると、自陣40yd地点からパスを受け取ったWR#19五十嵐洸毅(文4=狭山ヶ丘)がフィールドを快走。オフェンスラインがうまく相手DLを食い止め、反撃のTDを挙げた。攻守交代によりしばらく相手のファーストダウン更新が続いたが、DL#0白岩暉基(営4=明大中野)がパントブロックに成功するなど、守りでも積極性を見せる。すると第1Q開始11分には、高橋がフィールドを横断する49ydのTDランで追加点を挙げ、13―7とリードする展開に。第2Qに突入もQB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)によるスクランブルTD、高橋の2度目のTDで13得点を追加し、着実に点差を広げた。
後半戦もグリフィンズの勢いが衰えることはなかった。第3Q開始45秒で新楽からTE#89金子航大(政経4=千葉日大一)へと約20ydのTDパスが通る。次の攻撃でも高橋周が相手のディフェンスに負けじと押し込んでファーストダウンを更新すると、新楽のランプレーによりエンドゾーンまで残り9ydとする。最後は新楽からWR#11後藤珠(政経2=千葉日大一)へとTDパスが通り40―10と大きく突き放す。ファンブルから桜美林大にチャンスを作られTDを許す場面もあったが、残り46秒でRB#5宇野楽翔(政経3=同志社国際)がTDを決め流れは渡さなかった。第4Qは打って変わって膠着(こうちゃく)した展開が続いたが、残り54秒でDB#32立田優希(政経2=千葉日大一)がインターセプトからそのまま走り切りTDを決めた。「ずっと狙っていた形ではあったので、うまく結果にもつなげられて良かった」(立田)。最後まで点を奪い続け、54―16で試合を終えた。
大きく点差を突き放した試合ではあったが、五十嵐は「ODKともにミスが出ていたり、やり切りを大切にしているのもかかわらずそこを詰め切れていなかったりと課題の残る試合だった」と現状に満足することはなかった。さらなる高みを目指し続けるグリフィンズ。次戦の中大戦も大量得点で圧倒できるか期待がかかる。
[松下日軌、川村暖]
試合後のコメント
五十嵐
――序盤のTDを振り返っていかがですか。
「やはり自分自身の力というよりは、OLだったり、他のオーディションのメンバーがブロックして道を空けてくれて、自分は走るだけだったので、周りに感謝しています」
――副将としてチームをけん引していらっしゃいますが、チームにどんな変化を感じていますか。
「高橋主将はレベルが違うと感じていて、この4年間見てきてやはり一番信頼できますし、そういった人間がトップになることで周りもついていっているので、目標であるワンチームに近づいていると思います」
立田
――今試合に向けてディフェンスで改善した点はありますか。
「今回の試合もタックルが課題だったのですが、早大戦よりは全員で意識して少しはよくなったと思います」
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「負けたら全国トーナメントに出場できない状況なので、まずは全員で勝ちを意識して、次の試合まで取り組みたいと思います」
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