熱戦を展開するもチャンスを生かせず 早大に敗北/秋季リーグ戦

 秋季リーグ第4戦目の早大との試合は大きな歓声とともに始まった。第2Qまでは1717と両者譲らない戦いが続いていたが、第3Qからは早大に突き放され最後まで追いつくことはできなかった。

◆8・3011・9 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼10・5 対早大戦(富士通スタジアム川崎)
明大2010―3、7―14、0―7、3―1034早大〇

 早大の攻撃から始まった今試合。20ydのパスを通されファーストダウン奪われるも、その後は更新させず速やかに攻撃権を獲得。QB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)からRB#21高橋周平主将(文4=足立学園)へと60ydのロングパスが決まりチャンスを作ると、第1Q5分22秒、K#10田村勇次郎(営4=矢板中央)がFG(フィールドゴール)を決め3点を先制する。すぐさま早大にFGで同点を許すが、第1Q残り1分06秒で高橋周が20yd走り切りTD(タッチダウン)。PATキックも決まり第1Qは10―3と勝ち越した。

 第2Qは接戦となった。開始3分でTDを決められ同点にされると、続く明大の攻撃では反則が絡み、すぐ攻撃権を早大に渡してしまう。流れをつかんだ早大に二度目のTDで逆転を許し10―17。しかし残り1分02秒、またしても高橋周が早大のディフェンス陣を寄せ付けずTDを奪い同点に戻した。このまま拮抗した試合が続くかと思われたが、第3Qでは早大のRBを止めきれず思わぬ形で得点を許す場面もあり、再び流れが早大へと傾き始める。そんな中迎えた第4Q、LB#9関拓真(法2=佼成学園)のインターセプトに会場が大きく沸いた。「自分が活躍してやろうと思っていたので結果として残せてすごくうれしかった」(関)。高橋や新楽のランプレーでファーストダウンを更新し続けるも、TDまでは持ち込めずFGで4点差にまで迫った。このインターセプトを機に流れを引き寄せたい明大だったが、早大の勢いを止めきれず20―34で試合を終えた。

 早大に敗北し、シーズン2敗目となった明大。次戦の桜美林戦はなんとしてでも勝たなければならない一戦となる。高橋周は「桜美林には春に負けているので、この1週間でしっかり自分たちの課題を修正して大量得点で圧勝したい」と強く意気込んだ。チーム一丸となって、次戦は勝利をつかみ取りたい。

 [川村暖]

試合後のコメント
高橋
――TDの場面を振り返っていかがですか。
 「うちのOLがしっかり押し上げてくれて結構ディフェンスは綺麗に外に空いていたので、そこをスピードでという感じでした」

――敗因はどこにあるとお考えですか。
「根本的な細かい一個一個のストップだったり、タックルだったり、集まりだったり、本当に1個の細かい点の積み重ねだと思います」


――試合を振り返っていかがですか。
 「オフェンスは周平さんだけでなく全体でも頑張ってくれていたのですが、ディフェンスが結構やられてしまいました。本当にディフェンスとして情けなかったです」

――早大のRBに苦戦していた印象ですが振り返っていかがですか。
「そうですね。試合前から7番がすごく上手いと言われていたのでスカルティングなども結構していたのですが、やはり彼の実力が本当にすごかったです。彼に試合を持っていかれてしまったので、うちの主将と並ぶくらい優秀なRBだったと思います」