〝3Pシュートの雨〟しのげず フリースローにも苦しみ連勝逃す/関東大学1部リーグ戦

 前日の筑波大戦で連敗を4で止め、再び勢いに乗りたい一戦。3連戦の中日を迎えた明大は、同じくリーグ中位に位置する青学大と対戦した。1巡目では勝利している相手だったが、序盤から3Pシュートを中心に猛攻を食らい、苦しい展開に。オフェンスファールやフリースローの精度にも苦しみ、連勝とはならなかった。

◆8・27~11・2 第101回関東大学1部リーグ戦(白鷗大大行寺キャンパス他)
▼10・12 対青学大戦(青山学院記念館)
明大71 {17-22、13-23、19-24、22-26} 95青学大○

 スターターはPG千葉天斗主将(法4=明成)、PG森田稀羅(営3=北陸学院)、SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経3=土浦日大)。

 今年度に入ってからの公式戦では相性の良さを見せている青学大戦。試合前時点でリーグ6位(明大)と7位(青学大)につけていた両チームにとって、負けられない一戦となった。第1Q、塚田の連続3Pシュートで幸先良くスタートする。だが、オドゲレル トルガ(青学大)ら強力スコアラーにゴール下を攻め立てられ、点差は徐々に広げられていく。第2Q残り8分ごろには、連続得点から追い打ちをかけるように3Pシュートを決められ、明大はたまらずタイムアウト。前半途中の時点で20点以上の差をつけられる苦しい展開となる。その後も悪い流れを完全に断ち切ることはできず、25点ビハインドで前半を終えた。

 前半から修正を図りたい第3Qだったが、後半に先制したのは青学大。ゲームハイの26得点の活躍を見せた新井翔太(青学大)のジャンパーでリードを広げられると、その後もホームの勢いに飲まれた。第3Q残り4分ごろ、武藤のレイアップシュートで相手のタイムアウトを誘うも流れは続かず、差を縮めるには至らなかった。第4QにはSG針間大知(情コミ4=福岡大大濠)が果敢に3Pシュートを狙い、複数本沈めるも相手の背中を捉えることはできず。全ピリオドでリードを許した明大は、2巡目の東海大戦以来となる、今リーグ2度目の20点差以上での敗北に。試合を通して12本の3Pシュートを効率良く沈められたことが痛かった。

 また今試合、明大はフリースロー成功率が16/31と、前後半通して精彩を欠いた。「チームの課題として全員が認識しているところではある」(千葉)と反省したように、課題の修正は急務だ。それでも、この先に続く試合に向けて「自分たちから仕掛けてゲームの主導権を握りたい」(千葉)と前を向いた。現在の1部リーグ戦は早大が一歩リードしているが、その他の大学は拮抗(きっこう)している。残すところおよそ半月のリーグ戦で、どれだけ爪痕を残せるか。

[橋本太陽]

試合後のコメント
千葉

――今日の試合を振り返っていかがですか。
 「抜かりなく全員が一生懸命やってくるところや、高い強度でやり続けて相手が嫌がるようなディフェンスをしてシュートを決めてくるところ。そこが青学大さんの強さだなと思います」

ーー2巡目に入って苦しい試合も続いています。
 「なかなか勝てていないので、沈んだ雰囲気はあるのですが、試合は続いていくので、毎試合毎試合勝っても負けてもしっかり切り替えてうまくやっていかないといけないなと感じています」