
開幕戦は駒大相手に2-0の白星スタート/関東大学リーグ戦
監督、選手ともに「初戦だから硬かった」と言うくらい開始直後はぎこちない動きを見せた明大。前半は攻撃が少々おとなしかった。中盤でのせめぎ合いの中から何回かゴール前にボールを運ぶがどれも決定打にはならない。守備面に関しては落ち着いていた。前半30分台からは攻められる時間帯が続いたが、GK笠原(商3)が落ち着いて処理するなど、危ないシーンを見ることはない。明大、駒大両校がゴールを割ることなく前半は終了した。
『後半に強い明大』は今年も健在だった。「後半は落ち着いてできた」と田中(政)主将(営4)が言うよう、前半とは打って変わって軽快な動きを見せる明大。伝統芸であるパスが面白いように通り、駒大ディフェンス陣をかき乱す。空いたスペースをうまく使っているうちに待望の瞬間が訪れた。後半6分、右サイドの宮阪(文2)からの浮かせたパスをセンターにいた山田(政経3)が受け取り、ミドルシュートを放った。そのシュートは駒大DFにはじかれるもすぐさま丸山(法2)がこぼれ球に反応。両選手が入り乱れてごちゃついたゴール前。丸山はペナルティエリア外で2、3回ボールを転がしてタイミングを計り、シュートを打つ。丸山の足から離れたボールはゴールポストに当たり、横飛びをする駒大GKを置き去りにしてゴールネットを揺らした。得点を決めた明大はさらに勢いを増し、何度もサイドを突破する。そして後半22分、山田がドリブルでサイドを駆け上がり、ワンフェイントでDFをかわしてセンタリングを上げた。「山田さんが絶対上げてくれると思った」と田中(翔・文2)は予想通り上がったセンタリングにスライディングで追い付き、ダイレクトでシュート。ボールは勢いよくゴールに突き刺さる。明大は2点目を奪い試合を決定づけた。その後も明大の攻撃は休むことを知らず、駒大を圧倒。ホイッスルが鳴る瞬間までボールを支配した。
山田が「狙い通り」と言うくらいパスサッカーが光った今節。走らされた駒大はスタミナを奪われて、後半には自分たちのサッカーができていなかった。明大サッカーの本領が存分に発揮され、開幕戦を白星で飾るという最高の結果に神川監督も笑顔を見せた。リーグ戦最終試合後にもこの笑顔が見られるだろうか。今年もリーグ戦が始まった。
試合後のコメント
「前半は硬かった。初スタメンの選手が多いから仕方がないところもある。相手がどうでるか分かっていたし、しっかりそれに対応できていた。点を取ってやるという執念がもっとほしい」
田中(政)主将
「チームの雰囲気はすごくいい。練習も真剣やっている。今日の試合はそれが結果にでた。相手に対応できたのはよかった。次の試合は対戦相手が違うので今日の勝利は忘れ、気持ちを切り替えたい」
笠原
「勝てて良かった。相手はけってくるサッカーなのでセカンドボールを意識した。後半のような試合を前半もできるようにしたい。試合の入り方に気を付けたい」
山田
「去年に試合経験を積んだので個人的には落ち着いてできた。全部満足ではないが、勝負どころは押さえられていた。もっと質を上げたい。去年は(卒業生の)個人技でなんとかなっていたところもあったが、今年は全体での動きに気を使う。2連勝して勢いに乗りたい」
田中(翔)
「勝って良かった。山田さんが上げてくれると思ったから走りこんだ。次も明治らしいサッカーをしたい」
丸山
「前半はきつかったけど後半はうまくパスがつなげられて、明治らしいサッカーができた。思い切りけったらたまたま入った。点が入って流れが変わったので良かった。駒大が裏を狙ってくるのは分かっていたので、そこに気を付けた、うまく対応できたと思う」
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