(女子)住吉が200点超えで優勝!/東京選手権

 大会2日目は、女子FS(フリースケーティング)が行われた。前日のSP(ショートプログラム)首位発進の住吉りをん(商4=駒場学園)はFSでも1位となり優勝を飾った。同じく最終グループに登場した江川マリア(政経4=香椎)はジャンプのミスが響き、総合順位は6位という結果に終わった。

◆9・19~21 東京選手権(東京辰巳アイスアリーナ)
▼選手権女子

 

(写真:安定した滑りを見せた住吉)

 SP1位の住吉は最終滑走で登場した。6分間練習で入念に確認していた4回転トーループは、惜しくも転倒。後半のジャンプでもいくつか回転不足があったものの、演技構成点では2位に7点以上の差をつけ「4回転が駄目でも他で点数を取れるようになってきたところはすごく大きい」と振り返った。

 

(写真:情感あふれる演技を披露した江川)

 「FSに関しては練習でジャンプを降りていても一番いい出来ではないものが多かった」と語る江川は、ジャンプに苦しんだ。『トゥーランドット』の壮大な音楽に負けず最後まで魅せたが、SP3位から総合順位は6位と課題が残った。

(写真:スパイラルを披露する元榮)

 元榮は『グリークピアノ協奏曲イ短調』を披露した。前半のジャンプに抜けがあったものの、後半にはリカバリーや3連続ジャンプをしっかりと着氷。演技後には「すごく緊張していて、たくさん失敗してしまったが何とか通過できるように持ちこたえられた」と安堵の表情を見せた。

住吉は10月中旬にフランスで行われるGPシリーズ(グランプリシリーズ)に、江川と元榮は全日本選手権への出場を懸け、10月下旬に東日本選手権に出場する。3人の今後の演技に注目だ。

[髙橋未羽、吉㟢帆奏]

試合後のコメント
住吉
――4回転トーループはいかがでしたか。
 「空中ではすごく浮く感覚があって『これはいいぞ』と思ったんですけど、それだけにあと一歩降り切れなかったのが悔しいです」

――GPシリーズに向けての意気込みをお願いします。
 「自国開催の(GP)ファイナルに絶対に出たいという気持ちが強いので、余計なことは考えずにまずは初戦のフランス杯で一つ一つに集中していきたいです」

江川
――『トゥーランドット』を選んだきっかけを教えてください。
 「オペラの曲を使ってみたいと思っていて、いろいろな曲を聞いた中で先生と相談した結果一番しっくりくるということで選びました」

――過去にも多くの選手が使用していた楽曲ですが、参考にしている演技はありますか。
 「一番は荒川静香さんです。荒川さんの重厚で美しいスケーティングがこの曲の表現に生きていると思うので、自分もスケーティングから表現できるようになりたいです」

元榮
――今シーズンの点数の目標や、大会の順位などの目標はありますか。
 「今ちょっと調子が悪くて、それを直すのが一番なんですけど、今シーズンは昨シーズンの点数を超えたいなと思っています」

――終盤の3連続ジャンプは華麗に着氷していました。
 「ここで跳ばないと3連続ジャンプがなくなってしまうので、もう気合で。頑張って跳べて良かったなと思います」

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