選手インタビュー(2)~榊原淳平~

選手インタビュー(2)~榊原淳平~
―OP戦も間近に迫ってきました。今のチーム状況を教えてください
「チームにすごくまとまりがあります。上級生も下級生も気兼ねなくお互いに意見しあえる関係が築けている。チーム状態はすごくいいと思います」。

―OF陣の調子はどうですか?
「OFに関しては、ラインの顔触れが大きく変わりました。ルーキーの細野(政経1)をはじめ、若い選手も多いですね。WR陣は若いポジションなので一番明るいし、元気です。RB陣は喜代吉(理工4)がケガをしているということもあり、北村(政経4)や川上(商2)らが中心となって頑張っています」。

―DF陣はどうですか?
「DFに関しては、やっぱり芹澤さん(平21文卒・現富士通フロンティアーズ)の抜けた穴は大きいかもしれない。ただ、ライン陣の中心である小林(政経4)とLBのカラフチ(営4)は経験豊富ですし、技術もある。この2人がどれだけ実力を発揮できるかが、今年のキーポイントだと思います。バックフィールドは長島(政経4)や清水(理工4)ら経験豊富な選手が多いので、心配はしていません」。

絶妙なコントロールパントに注目だ
絶妙なコントロールパントに注目だ

―主務になって、自分の中での変化はありましたか?
「視野が広くなったと思います。今までは“個人のレベルアップ”を意識してやっていたんです。でも、主務になってからは“みんなをまとめていこう”と、チーム全体のことを考えるようになりました」。

―チームをまとめていく上で、心掛けていることはなんですか?
「イメージを共有することだと思います。そのためには会話が大事。主将のカラフチや、バイスキャプテンたちとはいろいろな話をしていますし、監督とも毎日電話をして、チームの状況などを報告するようにしています」。

―すでに秋季リーグのブロック編成が発表されています。今年も法大と同じブロックになりましたが……?
「昨季の借りを返すチャンスだとプラスにとらえています。昨季最終節の法大戦では、アサイメントのミスが結果的に敗戦につながってしまいました。その反省も踏まえて、今年はアメフトの知識をもっと上げていかなきゃいけないと思っています」。

―グリフィンズをどんなチームにしていきたいですか?
「選手全員で勝つチーム。スターターや試合に出ているメンバーだけではなく、選手みんなで戦って勝っていきたいです」。

―今年の目標を教えてください。
「グリフィンズを日本一のチームにしたいです。そのために、チームに少しでも貢献していきたいと思っています。ただ、パンターとして出場することが多いので、自分が試合に出る回数が少ない方がチームがうまくいっているってことなんですけどね。1月3日に東京ドーム(※)で笑っていられるように、1年間頑張ります!」。

(※)アメリカンフットボール日本選手権『ライスボウル』が開催される。

 フィールドの内外から選手たちを見守り、絶妙なコントロールのパントキックで幾度もチームのピンチを救ってきた榊原。インタビューにも終始にこやかに答えてくれた彼にとって、今年はグリフィンズでプレーができる最後の年となる。最終目標として掲げた『日本一』。仲間とともにその夢をかなえたとき、彼の笑顔は誰よりも輝いているに違いない。

◆榊原淳平 さかきばらじゅんぺい 文4 聖望学園高出 177cm・80㎏