
下級生の活躍光る3位入賞! 来夏へ大きな期待/全日本大学対抗選手権
全日本大学対抗選手権が千葉で開催。『インカレ制覇』へ、男子部の戦いが始まった。初日は全試合で快勝を収め、2日目へと駒を進める。2日目初戦の早大戦を快勝で好スタートを切るも絶対王者・日体大に敗れ、3位入賞で幕を閉じた。
◆8・30〜9・1 全日本大学対抗選手権(千葉県総合スポーツセンター、高浜庭球場)
<男子>
<1日目>
○明大3―0都立大
○明大2―0広島修道大
○明大3―1同志社大
<2日目>
〇明大3―1早大
明大1―3日体大〇
目標とする『インカレ制覇』へ、サポーターの期待を一身に背負う明大ソフトテニス部男子は好調な滑り出しを見せた。都立大、広島修道大に快勝し。順調にコマを進めた明大が苦戦を強いられたのはノーシードで勝ち上がってきた同志社大。初日の最終試合となったこの一戦では、相手の一丸となった声援に苦しまされる。1番手は中村悠峰(営3=能登)・岡田侑也(農3=とわの森三愛)ペア。中村のボレーや岡田のキレのあるサーブが光り、ストレートで相手を下した。しかし、2番手の上田泰大(商3=尽誠学園)・米川雅翔(農1=尽誠学園)ペアはサーブがなかなかフィットせず失点を重ね、まさかの敗戦を喫するが、続く坂口生磨(商1=尽誠学園)・小山寛晴(法1=尽誠学園)ペアの快勝で流れを取り戻す。そして4番手には中村・岡田ペアが再び登場し。両者譲らぬ戦いは、最終ゲームへともつれ込む。2点を先行された中でも中村、岡田ともに冷静さを欠くことはなく着実に得点を重ね、デュースへと持ち込んだ。会場の全員が勝負の行方を見守る中、白熱したラリーが続く。その中で岡田のライン上を狙いすましたショットが相手の逆を突き勝利へ王手を懸ける。岡田は渾身のガッツポーズを見せると、その勢いのままに最後は岡田が強烈な一打を炸裂(さくれつ)させ、勝利をもぎ取った。

強い日差しが照りつけるなか行われたインカレ2日目。ベスト4進出に向けて早大戦との初戦に臨んだ。1番手の坂口生磨(商1=尽誠学園)・小山寛晴(法1=尽誠学園)の1年生ペアは坂口の相手の意表を突くフォアハンドやミスを誘うサーブがさえ渡り快勝を収めた。2番手の岡田侑也(農3=とわの森三愛)・中村悠峰(営3=能登)ペアは両者一歩も譲らぬ接戦となったが最後は息のあったプレーで勝利し、チームを勢いづけた。3番手の辻花陸主将(営4=能登)・上田泰大(商3=尽誠学園)ペアは3ゲームを連取するもチャンスをものにすることができず惜敗を喫した。「インカレならではの雰囲気に緊張し、思うようなプレーができず、気持ちの面での準備が足りなかった」(上田)とインカレという舞台での難しさを痛感させられた。2次戦にまでもつれ込んだ早大戦は坂口生磨(商1=尽誠学園)・小山寛晴(法1=尽誠学園)の1年生ペアに託された。初戦の勢いそのままに、坂口の強烈なスマッシュと小山の冷静なボレーで終始相手を翻弄(ほんろう)させるプレーで勝利を収め、ベスト4進出を決めた。
準決勝に駒を進めた明大の相手は、昨年度惜しくも敗戦した日体大。雪辱を果たしたい明大だがまたしても高い壁が立ちはだかった。1番手に登場した辻花・上田ペアは、「ダブルフォアードを相手に練習することが多かったので、うまく対応できた」(辻花)と対応力の高さで勝利を収めた。2番手の岡田・中村ペアは、緩急あるストロークと空いたコースを突くボレーで揺さぶるも相手の対応力の高さが上回り敗戦した。3番手の坂口・小山ペアは、終始リードされる展開となり、勝利をものにすることができなかった。絶対に負けられない場面となり、託されたのは辻花・上田ペア。相手に3ゲーム取られた状況でも2ゲームを連取し、粘りのプレーを見せた。「昨年度のインカレで負けた相手で、勝ちに対する強い思いがあったが、序盤から弱気になってしまった。しかし、攻めでのミスはOKという風に攻めの姿勢で挑んだ」(上田)と強気で臨んだものの、日体大の意地を見せられ敗北を喫した。
3位でのフィニッシュと悔しさこそ残る大会となったものの、下級生の活躍が目立ち今後に期待のかかるインカレとなった。来年こそ『インカレ優勝』へ。今夏の悔しさを来夏で晴らす。
[近藤未怜、吉澤真穂]
関連記事
RELATED ENTRIES