
アウェイの地で前節の悔しさ晴らす勝利/関東大学1部リーグ戦
前節の敗戦からわずか中2日空け、中大戦が行われた。前半は両者譲らずスコアレスドローで折り返すが、後半は高足・稲垣が得点を挙げ2―1で勝利。リーグ戦優勝を目指す明大にとって貴重な勝ち点3を獲得した。

前半は「ボールをうまく回してくる」(高足)中大と、リーグ内最小失点を誇る明大の鉄壁のディフェンスで一進一退の攻防が続く。均衡を保っていた両者だったが、前半終了間際に思わぬアクシデントが起こる。チームの柱である主将の島野がまさかの負傷。一度はテーピングをして強行出場するも、その後無念の交代となり悪い流れに傾きかけたまま前半を終える。

(写真:島野からキャプテンマークを託された小澤)
流れを呼び込みたい明大は後半開始直後から積極的に敵陣に攻め込む。53分、高足がセンターサークル付近でパスを受け、得意のドリブルでそのまま前へ。「前が一対一だったので、自分がゴールを決めるという気持ちが強かった」と角度のないところからネットを揺らし、待望の先制点を決める。続く59分には負傷した島野に代わった稲垣がCK(コーナーキック)をヘディングで押し込む。「キャプテンが抜けたことはすごく大きいが、自分がチームを勝たせるという意識をもって入ったのでチームを活気づけられたのは良かった」とチームを勢いづける2点目を奪取。その後もチャンスを演出した明大だったが、「一瞬気が緩んでしまっていた」(池上寿之監督)と逆にわずかなスキから終盤に1点を許してしまう。しかし最後は守り切り、2―1で勝利をつかんだ。

(写真:ゴールを決め笑顔でハイタッチする高足と稲垣)
次節は優勝候補筆頭の筑波大と戦う。「筑波大戦は他よりも大事な試合で、勝てばチームが勢いづく試合。絶対に負けられない」(稲垣)。厳しい戦いが予想されるリーグ戦最大の山場をどう乗り越えるかがカギとなる。
[吉㟢帆奏]

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