日大とのリーグ最終戦で痛感した壁/東京都学生女子部リーグ戦

2025.10.07

 早大、東農大、桜美林大に勝利し、負けなしで挑んだ日大戦。最終戦は勝利すれば全日本学生女子王座決定戦(以下、王座)出場が決定する重要な一戦。しかし、日大の高的中に阻まれ、王座への切符は優勝決定戦へ持ち越された。

9・7~10・26 東京都学生女子部リーグ戦(各大学弓道場)
▼10・5 対日大戦(東伏見スポーツホール弓道場)
明大 53中―66中 日大

 東京都学生女子部リーグ戦(以下、リーグ戦)は4人ずつ20射、合計80射の的中数を競う形式で行われた。初立では大前である加藤ほの美(政経3=前橋育英)が皆中したものの、13中を出した日大に対し、8中にとどまってしまい、日大を追う形となった。「初立がうまくいかなくて、そのまま引きずってずっと低い的中を出してしまった」(野村真奈主将・営4=坂戸西)。齋藤和音(農2=小笠)と曾ヶ端柚奈(理工1=清真学園)が交代して2立目を迎える。「先輩たちと王座に一緒に行くために、自分が低い的中を出さないように意識していた」(曾ヶ端)。初立よりも的中をのばしたが、日大の安定した射で7中差をつけられてしまう。折り返しとなる3立目でも、9中と的中を落とす。

 調子を上げたのは4立目。曾ヶ端と落ちである野村と交代した大塚礼藍(農3=桐蔭学園)が皆中し、高的中である14中を記録した。日大との差もわずかに縮まったかと思われたが、日大は安定した的中を維持し、厳しい戦いに。最終5立目で、落合風香(法2=国学院)が皆中し健闘するも、日大に追いつくことなく53中―66中と大きく差をつけて敗北した。「(日大は)平均的な的中は1ヶ月あまり落ちてないというのを他の試合の的中を見て思ったので、やはりクオリティがすごく高いと感じた」と加藤は試合を振り返る。

 王座出場への条件はリーグ戦優勝のみとなり、優勝決定戦に持ち越せるかは他大学の結果による。優勝決定戦を制し、王座へ挑めるか。

[君嶋亜美果]

試合後のコメント

野村
――全日本学生選手権を経て意識してきたことはありますか。
 「みんないい調子で試合に臨んだことが今年ないので、リーグに合わせられればいいと思っていたのですがそれも難しくて、交代で入った子でも中てられるように、全員が全員しっかり準備していこうという感じでした」

加藤
――高的中の要因を教えてください。
 「あまり感覚は良くなかったけれど、弓を引く上で矢がまっすぐ飛んでいくように、緩まないように引き続けたという点です」

落合
――王座がかかった試合でもありましたが、どのように試合に挑まれましたか。
 「王座が懸かっていたのと、私個人としても9割出せれば10傑に乗れるかもしれないというのがあったので、そこも意識しすぎてしまったと思います」

曾ヶ端
――今の心境を教えてください。
 「今日勝てば王座が決まるという試合で、納得できる的中が出せなくて、自分たちの力で王座を決めることができなかったのは悔しいです」