新成人3人が伝統行事に参加/三十三間堂全国大的大会

1999.01.01
 およそ3ヵ月前。京都は東山区にある蓮華王院三十三間堂で全国大的大会が開催された。新成人(初段保有者)と上段者が全国から約2000人集う大会に、本学弓道部からは3人の新成人が参加した。

 この大的大会は江戸時代に「通し矢」の行事に由縁を持つ。それ以前から弓を射る姿が絵に残っているが、行事として確立したのは江戸時代とされる。24時間で千本以上を射り、的中率を競った。当時の放った矢が縁に今も刺さっているという。約2000人の参加者と大勢の見物人とで賑やかな三十三間堂はこの日、無料拝観が実施され京都観光に訪れた人も多く見られた。

 そんな伝統行事に参加した3人は内藤(理工3)、喜多内(理工3)、高柳(営3)だ。当日のどんよりとした天気とは対照的に、喜多内と高柳は振袖に身を包み華やかな姿で晴れ舞台に臨んだ。普段とは異なる環境の中で、いかに普段の力を発揮できるか。約60m先の大的を狙い一心に射る姿に、多くの観客が魅了された。結果は予選敗退も、3人は今後のさらなる鍛錬と成長を誓った。新成人、そして一人の弓道家として新たな一歩を踏み出した3人の今年の活躍に注目したい。

~大的大会に参加して~
喜多内
当日参加してみての感想――
「予選落ちという結果でしたが、たくさんの課題を見けられ、貴重な経験ができました。これは、来シーズンからの部活動に必ずいかして行きたいと思います。次、称号の部で三十三間堂にリベンジしたいと思います」。

成人として一言――
「人の世は いつの時代も 泣き笑い 試練は未来の 宝もの
何事にも、挫けずチャレンジしていこうと思います」。

内藤
当日参加してみての感想――
「思っていた以上に慌ただしかったです。 しかし三十三間堂で引くことができて嬉しかったし、本当にいい思い出になった」。

成人として一言――
「成人ということで、自分の行動に責任を持ち多くのことに挑戦していきたいと思います」。

高柳
当日参加してみての感想――
「当日はカメラを持った人の多さに驚きながらも、試合とは違ったリラックスした雰囲気の中楽しく弓を引くことができました」。

成人として一言――
「これからは一人の大人として、なるべく人に迷惑をかけずにしっかりと自分の意思を持って行動したいと思います」。