中大に全勝 来年度へ望みを託す/関東大学男子リーグ1部2部入替戦

2025.09.29

 1部残留を懸けて中大との入替戦に臨んだ明大。ダブルスで3戦ともストレート勝ちを収めると、シングルスでも河野隼也(営3=鳳凰)、松本洵主将(法4=松商学園)がストレート勝ちを収め明大の勝利を決定づけた。リーグ戦では本領を発揮できなかったものの、入替戦で明大の強さを見せつけた。

◆9・27 第79回関東大学男子リーグ1部2部入替戦
〇明大5{D3―0、S2―0}0中大×

D1:〇松本・山中組 2{6―2、6―3}0 根門・鈴木組
2:〇水野・杉本組 2{6―4、6―2}0 石川・玉城組
3:〇村田・大野組 2{7―6(5)、6―4}0 水口・佐々木組
3:水野 0{1-3}0 森田
4:杉本 1{6―3、5―4}0 佐々木
5:〇河野 2{7―5、6―3}0 川崎
6:〇松本 2{6―3、6―3}0 森田
(D=ダブルス、S=シングルス)
(S1、S2、S3、S4は打ち切り)

【D1松本洵・山中朝陽(文4=四日市工)組VS根門寿尚・鈴木荘太郎組】
「後輩たちに何としてでも王座(全日本大学対抗王座決定試合)を目指せるステージを残す」(松本・山中)と並々ならぬ思いで臨んだ1戦。最初のゲームは鋭いボレーとリターンでブレークに成功し、続く第2ゲームも山中のサービスエースでキープする。第3ゲームは30―40のカウントから放ったショットが惜しくもアウトとなり2-1。第4ゲームで松本が三度サービスエースを決めラブゲームキープすると、第5ゲームでは山中のボレーで40―15とし、松本のストレートを狙ったリターンでブレークした。中大を寄せつけることなく最後は再び松本のサービスゲームでラブゲームキープし6―2で第1セットを取り切った。

 勢いそのままに第2セットも進むと思われたが、一進一退の攻防が続いた。3―2で迎えた第6ゲーム。意表を突かれたストレートを打たれるも必死に食らいついてアウトを誘いキープに成功する。第7ゲームは相手のコースを突くプレーによりキープを許すも、第8ゲームでは40―30から山中が前衛と後衛の真ん中を抜くショットを放ち5―3とする。最後は相手に流れを渡さず、6―3でこのゲームを締めくくった。

 4年生にとって最後のリーグ戦となった今試合。中大に全勝を収め、試合後の選手の顔にはすがすがしい笑顔が浮かんでいた。4年生の思いを胸に、来年度こそ王座へと進出してくれるに違いない。

 [川村暖]

試合後のコメント
――本日の試合を振り返っていかがですか。
松本「序盤から自分たちのテニスができて、D1として責任感を持ったプレーができたと思います」

山中「序盤からブレークできて、自分たちの展開を試合を通して続けることができたのでよかったです」

――本日の入替戦はどのような気持ちで臨みましたか。
松本「来年、後輩たちが王座に挑戦できるステージを何としてでも残すというのは4年生の責任だったと思うので、何が何でもそこだけは守りたいという思いでした」

山中「自分も一緒で、この入替戦で僕たちができることは勝って来年で王座を目指せるステージに残すということだったので、それだけを意識してやりました

――4年間を振り返っていかがですか。
松本「1年目はケガでテニスができなくて、これ以上ない苦しい状況から始まったのですが、結果こうして主将に任命してもらって、主将として王座に進出することは達成できませんでしたが、テニスだけでなく人としてもすごく成長できて、自分の人生にとってすごく糧になったと思うので、とてもいい経験になりました」

山中「1年生からリーグ戦には出場していましたが、最後のリーグ戦はすごく思い出深い試合になりました。社会人になっても実業団でテニスを続けるので、この経験と思い出を胸にこれからも頑張ります」