立ち上がりで流れつかめず 1部リーグ6位転落/関東大学1部リーグ戦

 神大のパス回しに翻弄され押される展開が続くも1点差で第2Qを終える。しかし第3Q序盤に連続得点を許し一時18点差となる。第4Q中盤から点差を詰めるも及ばず、今季4敗目を喫した。

◆8・27~11・2 第101回関東大学1部リーグ戦(白鷗大大行寺キャンパス他)
▼9・27 対神大戦(白鷗大本キャンパス)
明大63{14―15、16―16、9―22、24―18}71神大○

 スターターはPG千葉天斗主将(法4=明成)、SG針間大知(情コミ4=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF石川晃希(営2=宇都宮工)。

 「(リーグ戦の)前半戦で出た課題をこの2週間で練習してきたので、それを出せたら」(千葉)という気持ちで臨んだ神大戦。試合開始からお互いの堅い守りもありシュートが決まらず。その中で神大の速いパス回しに押され主導権を握られてしまう。さらに第2Q序盤に連続でファールを取られてしまい悪い流れが漂うも、3Pシュートによる3点のみに抑え何とか守り切る。すると終盤に森田稀羅(営3=北陸学院)が相手コートでスティールし、そのボールを針間が決めた。これで一気に流れをつかんだ明大は、一時8点あった差を詰め、最後は千葉のブザービーターで30―31とし、1点差で前半を終えた。

 「点差を縮めたので後半は主導権を握りたい」(千葉)と意気込んだ第3Qだったが、序盤から相手にスティールされ失点するなど、自分たちのミスから連続失点。また、神大ディフェンスのプレスに負けることも多くなかなか得点を挙げることができず、第4Q中盤には18点差をつけられてしまう。ただ、明大はタイムアウトをきっかけにギアが上がる。石川、針間、森田の3Pシュートと武藤がフリースローを2回連続で2本決め切り、6点差に詰め寄った。残り時間が少なくファールゲームに持ち込んだ明大だったが、最後にシュートを決め切れず、63―71で敗北。1部リーグ6位に転落した。

 第1Q、第3Qの立ち上がりでの失点が目立ち「最後の強度が最初からできていれば変わった展開になっていた」(森田)と振り返る。次戦は1部リーグ9位の大東大。1巡目最終戦に向けて「明日は積極的にアタックして自分たちのバスケットができるようにしたい」(千葉)と切り替えた。

[尼子雄一]

試合後のコメント

森田
――接戦だった前半を振り返っていかがですか。
 「こういう拮抗した試合になることはわかっていたので。それでも自分たちのオフェンスでしっかり崩してやるというところを意識してやっていたんですけれど、ガードとしてそういうところがあまりうまくできていなかったというのが印象に残っているので、そこは明日切り替えてやっていきたいです」

――第2Qのスティールした場面を振り返っていかがですか。
 「自分たちのプレスは(神大に)効くと思っていたので、そこで相手にプレッシャーかけて取れたというのはどこの大学に対しても通用するのかなと思います」

千葉
――リーグ戦1巡目の最終盤ですが、今の順位(取材時5位)をどう見ていますか。
 「今の順位は、自分たちが目標にしているシーズン当初に決めたインカレのシード権獲得の圏内には入っているんですけれど、やっていく中で自分たちも『もっともっと上を目指そう』というふうにいい意味で欲が出てきて。今の順位は目標からしたら上出来な部分はあるんですけれど、そこに満足してないなというふうに思っています」

――10戦を戦った中での疲労感はありますか。
 「2週間空いたので、気になるのは疲労感というよりかは、いったん試合を離れたことによる試合への気持ちの入れ方というところが、今までとちょっと違ってきたところがあったので。そこはまたゲームが続いていくので早い段階で切り替えて、まずは明日いいゲームができるように、勝てるように頑張りたいなと思っています」