
男子5勝で完全優勝 女子は2季連続の準優勝/関東大学秋季リーグ戦
関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ)は最終日を迎えた。明大は4日目終了時点で男女ともに全勝。どちらも優勝が懸かる最終戦で女子は筑波大と対戦し、2季連続の準優勝となった。男子は法大と対戦し3季ぶりの優勝を飾った。
◆9・13~15、20、21 関東大学秋季リーグ戦(日体大米本記念体育館)
▼男子
中川○2-0山城
宮下○2-0川畑
佐藤・高田組0-2○櫻井・南本組
柳川・宮下組○2-0宮川・奥組
尾藤0-2○江見
▼女子
小原未○2-0須﨑
高津0-2○横内
小原陽・亀井組0-2○神山・須﨑組
杉山・石川組0-2○広瀬・横内組
男子の第1シングルスで登場したのは、中川友那(商2=埼玉栄)。「4日目までは第3シングルスでずっとやっていて、今日は最後優勝が決まる試合での流れを作る大事なところだったので気持ちで負けないように強気で行った」と第1ゲームを先取する。続く2ゲーム目、序盤は相手の連続得点にペースをつかまれかけるが、粘り強く返球し続け終盤で逆転に成功。ストレート勝ちを収めた。第2試合に出場したのは、世界のトップクラスの大学生が集うFISUワールドユニバーシティゲームズで銅メダリストの実力者、宮下怜(政経4=埼玉栄)。第1ゲームの序盤から相手に突き放され、インターバル時のスコアは1-11とまさかの10点差。だがここから底力を見せる。「以前にも相手と対戦経験があり、自分の攻めが通用するのは分かっていた」と怒涛(どとう)の追い上げでついに18点目で逆転する。そして試合はデュースへ。両者の好プレーで一進一退の攻防が続いたが、最後は宮下がドライブの打ち合いを制しこのゲームを奪った。そのまま第2ゲームも連取し、2連勝を飾る。第3試合の佐藤瑠活(政経2=東大阪大柏原)・高田隆誠(商1=瓊浦)組は中盤で高速のスマッシュを連発するが、相手のレシーブに及ばずストレート負けを喫した。第4試合には、栁川蓮主将(商4=瓊浦)・宮下組が出場。ライン際の勢いあるスマッシュや緩急をつけたショットで相手を翻弄(ほんろう)する。相手のスピードの速いショットに打ち負けることなく終始先行するスコアでストレート勝ちを収め、この結果によって男子の優勝が確定した。
女子は春季リーグ戦優勝校・筑波大と対戦。第1試合にはエース・小原未空(政経2=埼玉栄)が出場した。「第1シングルスとして確実な一本を取り、チームの雰囲気が良くなればと思いプレーした」。その言葉通り第1、2ゲームを21-11、21-18と連取し、明大に大きな1勝をもたらす。第2試合には春秋通じてリーグ戦全勝の高津愛花(政経1=埼玉栄)が出場するも、序盤から劣勢に立たされる。反撃を試みるもなかなか得点に結びつかず、敗北した。続く第3試合で第1ダブルスの小原陽夏(農4=酪農学園大付とわの森三愛)・亀井菜杏(農3=聖ウルスラ学院英智)組が敗れ、優勝のためには1つも落とせない状況に追い込まれる。運命の第4試合、第2ダブルスで杉山凛主将(文4=西武台千葉)・石川乃乃葉(文1=青森山田)組に優勝への想いが託された。第1ゲームの序盤は相手のペースに押される展開。後半での立て直しが期待されたが、相手のリードは大きく、このゲームを落とす。迎えた勝負の第2ゲーム。序盤こそわずかにリードするものの途中の連続失点が響き、ストレート負けを許した。「筑波大はメンバーが不在で自分たちがチャンスだった中で勝ち切れなかった」(杉山)と悔しい結果となったが、2季連続で準優勝と安定感を示した。
今大会男子は優勝、女子は準優勝という好成績を収めたが、どちらの主将も見据える先は11月の全日本大学対抗戦(インカレ団体戦)だ。今年度最後の団体戦となる大会で頂点を狙うべく、選手たちは今日もシャトルを追う。
[吉㟢帆奏]
試合後のコメント
栁川
――今年のチームの強みはどこですか。
「少人数ですが一人一人の実力があり、誰が(試合に)出ても勝てるところが強みです」
宮下
――インターバル時の10点差を逆転できた要因はどこにありますか。
「最初は相手のスピードに焦って自分のミスが増えてしまいましたが、後半は相手のスピードに合わせて自分のプレーができたことが逆転につながったと思います」
――今大会のMVP賞を受賞されました。お気持ちはいかがですか。
「MVP賞をとることができたことはとてもうれしいことですし、誇らしいです」
中川
――リーグ戦全勝を遂げました。その中で一番思い出に残っている試合を教えてください。
「筑波大との試合です。2-2の後がない状況で回ってきて、第1ゲーム取られたあと第2ゲームを抑え切り、そこから逆転できたことが成長につながったと思うので一番の思い出です」
杉山
――主将としてどんなことを意識して臨みましたか。
「勝ち点は取れないことが多かったのですが、4年生として後輩の心強い存在でいられるように、試合に出ている選手に対して声掛けを積極的にすることを意識していました」
小原未
――インカレ個人戦(全日本学生選手権)に向けて意気込みをお願いします。
「来月のインカレの個人戦、その後の団体戦とここから試合続きになるので、自分のコンディションも整えながら、チームを引っ張っていく意識を持って頑張っていきたいです」
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