エース遠藤、ビッグジャンプで逆転優勝!/全日本学生選手権

1999.01.01
 氷点下5℃、快晴。風は強いが、絶好のジャンプ日和。この恵まれた環境の下、「近年最強」(澤谷)の明大飛行隊がインカレ本場を迎えた。

 昨年の王者・遠藤の2本目のジャンプ。強い向かい風がエースを援護する。高く舞い上がり飛距離はぐんぐん延びる。記録は90m。会場はどよめきに包まれ、そして歓喜に代わった。電光掲示板の一番上に表示された遠藤の名前―。予選5位からの大逆転勝利だった。「純粋に楽しかった。同じ条件なら勝てると思ってた」(遠藤)。貫禄の2連覇となった。

 予選を2位で通過した山本。早大ジャンプ陣が上位を占める中で、安定した力を見せた。「今季の一番の収穫は、山本が安定した結果を残してくれるようになったこと」と、成田総監督も太鼓判を押す。2本目のジャンプを終え、結果は3位。2位とは0.5ポイント差だった。「雪印杯では上位二人に勝った。優勝できると思った分悔しい」と満足はしていない様子。しかしスランプ状態だった昨年の18位からは大躍進だろう。「去年インカレ終わったあとOBの方から、この悔しい気持ちを一年持てば来年勝負できる、と言われた。今年こそリベンジという一心だった」(山本)。団体戦での活躍に期待が懸かる。

 17日にはジャンプ団体戦が行われる。今年優勝すれば4年ぶり。「自分たちが入部した年に連覇記録がストップした。集大成として優勝したい」(佐藤)。団体戦でのメダルは何色になるだろうか。