(7)インカレ直前、ジャンプ陣好調で期待高まる!

1999.01.01
 ジャンプ大国として名高い明大スキー部。長年、純飛躍部門では圧倒的な強さを見せ付けてきた。しかし日大に優勝を奪われ、もう3年も逃している団体戦の王座。唯一の団体戦とあって、選手たちの思いいれも相当だ。今年度のジャンプ陣は昨年個人戦で優勝を果たした遠藤主将を筆頭に、昨年4位の澤谷(政経3)など実力者揃い。今年こそ王座奪還。インカレ直前のジャンプ陣の近況をリポートする。

 新年早々に行われた第50回記念雪印杯全日本ジャンプ大会。実業団選手ばかりが参加する中で、明大の名がゲレンデに響いた。1本目で3人が30位以内に入り、2本目のジャンプを許される。特に山本は実業団選手に引けを取らないビッグジャンプを披露し、11位と好マーク。2本目を終え結果は14位と順位は下げたものの、昨年の31位からは大躍進だろう。4年生2人も安定したジャンプで、順調な仕上がりを見せた。

 続く第36回HTBカップ国際スキージャンプ競技大会では参加条件をクリアした遠藤主将だけが参加。外国人選手や日本代表の実業団選手しかいないため大会はハイレベルなものになったが、遠藤主将は4位と快挙を果たした。表彰台は逃したが、伊藤大貴(サッポロスキッド)や栃本翔平(雪印)を押しのけての好成績は大きな収穫だろう。

 上級生4人の実力は拮抗しており、戦力的は近年最高と言えるだろう。団体戦での王座奪還、個人戦での表彰台独占も夢ではない。ジャンプ大国・明大、完全復興へ。明大飛行隊が、2009年の冬を「征す」。