日本一のアイシンに完敗/第84回天皇杯全日本総合選手権
大会3日目を迎え、観客席も満員状態だった今日、本学は日本一のチーム、アイシンシーホースに挑んだ。実力、体格の差が出て、完敗した。
序盤、山下(営4)のカットインや金丸(晃・政経2)の3Pシュート、伊与田主将(政経4)のミドルシュートなど滑り出しは好調に見えた。しかし高さのあるアイシンは本学の2-3のゾーンディフェンスを崩し、ポストプレーやカットインを鮮やかに決めて点差を広げた。しかしドリブルでディフェンスを振ってシュートを放つなど、JBLを前に山下(営4)の巧みなドリブルワークは顕在だった。スコアラーの金丸(晃)は「粉砕された」と、網野(アイシン)にきつくマークされ、なかなか得点できなかった。第2クオーターではアイシンは早くもフルメンバーを起用し、余裕を見せつけた。3分にはセルビー(アイシン)のダンクシュートが飛び出した。リバウンドで取れない分こぼれ球によく反応した本学。特に岩澤(政経3)のボールチェック、山下のルーズボールへの反応が光った。そして迎えた前半残り12秒、トップの山下からインサイドへ鋭いパスが通り、金丸(英)がディフェンスを倒しながらシュートをねじ込んだ。
約30点ビハインドを抱えて臨んだ第3クオーター。前半得点を抑えられていた金丸(晃)がシュート力を発揮した。「いつも通りだった」と話したが、連続3Pシュートだけでなく、ターンで相手を交わしてシュートを決めると歓声が沸いた。さらに金丸(英)は「最後の方は自分らしいプレーもできたと思う」と言うように、リバウンドや伊与田主将のアシストからステップインシュートを決めるなど活躍。それでもアイシンはパス一つを取ってもスピードや反応の良さ、ディフェンスの振り切りなど圧倒的な強さだった。ラスト5分の時点で101-50だった。本学は川崎が右アウトサイドからシュートを沈め、岸本(政経1)がガードらしくボールキープするなど最後まで集中し、65-118で王者アイシンに完敗した。
アイシンとの戦いについて濱西監督は「良い経験となった。差を感じてくれたことが財産となった」と話し、塚本ヘッドコーチは「年度の始めにアイシンからスタートする。来年この舞台に戻ってくるためにこれから個人でどうするか」とすでに次のステップへと目が向いている。また4年生にとって最後の試合となった今大会。「成績を残せたのは4年生のおかげだから感謝している。ガードが抜けるのは痛いので補っていきたい」(金丸・晃)、「4年生には、本当に感謝の一言。ガードの2人が抜けるけど、2年連続天皇杯に出たりしてチームは成長してきていると思うから、来年も目標を大きく持って頑張りたい」(金丸・英)とメンバーは声を揃えた。この天皇杯の財産を糧に、頼もしい新チームを作り上げてほしい。
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