(4)インカレまであとわずか、がんばれ1年生!

1999.01.01

合宿所での共同生活

 明大スキー部の合宿所は、朝6時から動き出します。1年生は上級生を起こさないよう寝床から抜け出し、全員分の朝食作りに取り掛かります。それぞれの役割分担を決め、手際よく調理をしていく部員たち。しかし、ある部員が卵焼きを少しだけ焦がしてしまいました。すると、その卵焼きはすぐに自分たちで処分してしまいました。「先輩たちに焦げたものは出せません…」。ちなみに、卵焼きは上級生が来る直前に焼くのがルール。「温かいものを食べてもらわないといけないんです」。このほかにも、調味料やおかずの配置にも規則が…。

和泉校舎近くにある明大スキー部合宿所

 

 食事以外にも、門限を破ったら坊主、授業の合間の買い出しなど、さまざまな規則に縛られながらの合宿所生活を、1年生は余儀なくされています。しかし、その厳しい合宿所生活も、大久保賢司前監督に言わせれば「練習の一環」であるようです。「下級生は、毎日先輩に怒られないか緊張ばかりしているだろう。けどそれは、試合のスタート前の緊張に似てないか?実力はあっても緊張したら力は発揮し切れない。厳しい合宿所生活を送ることで、緊張に対する免疫を付ける。それが明大スキー部の強味だよ」(大久保前監督)。明大スキー部の強さの秘密は、何気ない日々の生活の中にもあるようです。

仕事の多い1年生は疲れ気味の様子

チーフとして、1年生を引っ張る!

 「ここでの生活にも結構なれてきました。毎日が充実しています」。このような言葉も最近では増えてきました。しかし、なれてきたとはいえ、まだまだ苦労することの多い合宿所生活。上級生に怒られ、落ち込むことも度々あるようです。そんなとき、精神面でも行動でも1年生を引っ張っているのが、チーフの山田 (政経1)。「同期を引っ張っていかないといけないという点でも、チーフという立場はすごく大変です。仕事の面でも、細かい部分を見落とさないよう細心の注意を払っています」。合宿所生活についても、「規則には従わないといけませんし、この経験は卒業してからもきっとつながっていくと思います」と、チーフとして頼りになるコメントを残してくれました。

19人分の食事となると大変な量になる

冬の総決算!頑張れ1年生!

 インカレまで1カ月を切り、部員たちは合宿所を離れ、それぞれの地で最終調整を行っています。上級生にとってはもちろん、1年生にとっても1年間の総括となる大一番です。純飛躍部門に出場する越智(政経1)は、「今年の初滑りの感触はとても良かったです。調子も絶好調!インカレ入賞を目指して、年越し合宿で自分を追い込みます!」と、1年目の冬に向け、準備を着々と進めているようです。
 毎日の地道な練習、そして過酷な夏合宿。さまざまな苦難を乗り越え、なんとか1年生はこの時期を迎えることができました。わたしが見てきたのはごくごく一部でしかありません。それでも、彼らの頑張りや一体感、そして苦難など、同じ1年生として伝わってくるものが多々ありました。結果は試合当日になってみないとわかりません。しかし、彼らはその日のためだけに、1年間必死に努力してきました。彼らの想いを少しでも多くみなさんに伝えることができるよう、わたしたちもしっかり見届けていきたいと思います。

伝統の卵焼きは王道を行く?

☆おまけ☆
 ここで、スキー部特製「卵焼き」のレシピを公開します!皆さんぜひとも試してみてください!
【材料】3~4人分
卵…4個 本だし、しょうゆ、砂糖…適量
①ボウルに卵を入れ、軽く溶きほぐしながら、本だし、しょうゆ、砂糖を適量入れていきます。
②次に、フライパンに薄く油を敷き、半分ほど卵を流し込みます。火が通ったら卵を折りたたみ、残りの半分の卵液を流し込みます。焦げ目がつかないよう、しっかり焼けたら完成です!