(3)最高の演技を目指すフィギュア部門

インカレの仕組み

 フィギュア部門は個人順位と大学別の結果が出る。点数は1位8点、2位7点……8位1点と割り振られ、各大学の上位3人の合計点によって大学別の順位が決まる。本学は前回大会で男子は堂々の優勝を果たし、女子は2位と実力通りの結果を残した。しかし、今年は男女ともにインカレ出場選手が2人ずつのため、昨年よりも厳しい戦いが予想される。男子はこのインカレが明大生として最後の大会となる柴田フィギュア部門主将(政経4)が納得のいく演技を見せることができるか。そして昨シーズン、ケガの影響で思うような結果を残せなかった鳥居(文3)がどこまでその悔しさをぶつけられるかが大学別優勝へのカギとなる。

 また、女子は昨年3位に入った萩原(法3)、4位の望月(情コミ2)がいかにミスを抑え、自分の演技に集中できるかに注目だ。

優勝を争うライバルたち 

 男子のライバルは実力者がそろっている関大勢だろう。特に町田はジュニアの強化指定選手に選ばれているポテンシャルの高い選手。柴田部門主将、鳥居がともにミスのない演技をし、関大勢を押さえ込むことが大学別での優勝へ避けて通れない道だ。

 女子はレベルが高いため、大学優勝するには萩原、望月の両選手がそろって上位入賞することが必須条件。そのため、武田(早大)、浅田舞(中京大)、澤田(関大)を始めとする強豪選手たちに2人がどこまで食らいつけるかにかかっている。明大の前回の順位は2位。優勝した関大にはわずかな差だった。今年も関大をはじめ、インカレ出場者の中では圧倒的な力を持つ武田率いる早大、強豪選手が多数そろう中京大と激しい争いを繰り広げることが予想される。ほんの少しのミスが命取りになるだろう。前回のインカレで見事3位入賞を果たした萩原、お気に入りのフリープログラムを引っさげ、上位進出を狙う望月がどこまで点数を伸ばせるかに注目だ。

 12月25日から27日まで全日本選手権があるため、選手たちには休みのない過酷な日程となる。しかし、インカレは個人種目のフィギュアスケートにとって唯一の団体戦。普段は個人単位で試合の臨む選手たちだが、今大会は仲間と力を合わせて勝利をつかんでほしい。