7発快勝! 春の借りを返す/関東学生秋季1部リーグ戦

2025.09.24

 関東学生秋季1部リーグ戦(秋季リーグ)が開幕した。初戦の相手は駿河台大。前半に2点を奪い、流れをつかんだまま試合を折り返す。すると後半には得点力が爆発。後半だけで5得点の攻撃力を見せつけ、関東学生春季1部リーグ戦(春季リーグ)で敗戦を喫した相手を圧倒した。

 試合は序盤から動きを見せた。第1Q開始早々に相手にPC(ペナルティーコーナー)を献上、失点のピンチを迎える。しかし、GK宮西瑛大(文3=石動)が好セーブを見せピンチを脱出。「宮西がしっかり止めたからこそ、流れを持っていかれずに自分たちのペースで試合をつくれた」(FB高橋澄世主将・商4=横田)。そして3分、今度は明大がPCを獲得する。これをFW齋藤偉颯(法4=今市)が沈めて先制に成功。さらに6分にはPS(ペナルティーストローク)からMF児玉陽向(政経3=横田)が得点。続く第2Qは相手のPCから始まるも、宮西が再び好守備を見せる。リードを保ったまま試合を再開すると、敵陣でプレッシャーをかけ続け明大のペースで試合を進める。得点は生まれなかったものの主導権を握らせずに前半を終えた。

 後半の明大はさらにギアを上げる。第3Q2分、自陣からのロングパスから一気に敵陣に入ると、最後はFW鈴木舞白(営3=天理)が決め切り、3-0とする。「今回の秋リーグはチームみんなでリベンジするということを誓っていたので、自分の仕事ができたことがうれしかった」(鈴木)。その後12分にはPC獲得からFB一谷優斗(営4=須知)がゴール右上にシュートを突き刺す。そして第4Qは開始から相手に攻め込まれるも宮西がまたも好セーブ、相手に流れを渡さない。「守備の場面では、取られた後のことを想定して、どこが危険というのを先にケアしておくということを意識した」(宮西)。完全に主導権を掴んだ明大は、7分にはこぼれ球に反応したMF武田元希(文4=八頭)が押し込み追加点。さらに9分、MF吉田登以(商3=丹生)のボールキャリーからPCを獲得すると、FB徳岡隆治(商1=須知)がゴール左下に流し込み、相手を突き放す。その後11分にはカウンターから最後はFW平尾龍太郎(法1=天理)が仕留め切り、勝負あり。「前からのプレスで相手の組み立てを阻止して、相手の陣地でプレ―する時間を増やして点を取れたことが勝因だった」(高橋)。7-0の大勝で秋季リーグ初戦を終えた。

 春のリベンジを誓う今大会、初戦を大勝で終えることができた。多くの選手の躍動する姿には明大のチームとしての強さが見えた。新井健史監督は「なんとかいいチームになってきたなという実感があって、次に繋がると思う」と手応えを感じている。次節の相手は東農大。春リーグ王者に対して「かなりライバルだとは思っているので、しっかりこの1週間で仕上げていって、絶対に勝ちたい」(高橋)と気合は十分。明大がリベンジを果たすことに期待したい。

[虻川隼人]

試合後のコメント
新井監督
――次戦に向けてはいかがですか。
 「来週は東京農大で、春に敗れているチームなので、必ず雪辱を果たしたいと思います」

――秋季リーグの目標を教えてください。
「もちろん優勝です。全勝して優勝したいなと思っています」

高橋
――試合全体を振り返ってみていかがですか。
 「前半から前からプレスをかけて、1Q目を2―0で終えることができて、かなりいい雰囲気で試合を進めることができたと思います」

――試合に入る前にチームで話したことはありますか。
 「春に負けている相手で、自分たちの組み立てがうまくいかなかったことと、相手のスクープの飛ばしパスにやられたことがもう課題として明確になっていました。なので、そこを対策していこうという話をして、そのための練習をしてきたので、それを出し切るようにという話をしました」

宮西
――今日の試合を振り返られていかがでしたか。
 「7―0でたくさん得点を重ねることができて、春に同点でSO負けした分を秋で取り返せたというのは良かったかなと思います」

――ディフェンスを振り返っていかがですか。
 「相手は組み立てて展開してくるというよりかは、カウンターの速攻狙いなどでチャンスを作ってくるチームなので、チャンスを作らせないように、相手の攻撃に対してプレスして守るということを意識していました。相手のカウンターとかに対してのケアができていたので、総評としてはうまく守れたかなという印象です」

鈴木
――夏の間に何かチームとして取り組んでいたことはありましたか。
 「チームでは暑い中しっかり走る練習を取り入れて、他のチームにも走り負けないような練習をしていました」

――次節に向けての意気込みをお願いします。
 「やはり春リーグのリベンジとして、個人的には弟がいるチームなので、兄としては負けられないので、しっかりチーム一丸となって勝ちたいと思います」