
リーグ2連覇中の法大を撃破! 主将の得点力光る/秋季リーグ戦
秋季リーグ第3戦目の相手は現在リーグ2連覇中の法大。先制点を挙げるも、前半は取っては取られのシーソーゲームとなった。後半は4連続TD(タッチダウン)で畳みかけ、最後は49―34で勝利を収めた。
◆8・30~11・9 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼9・20 対法大戦(アミノバイタルフィールド)
◯明大49{7-0、14-21、7-0、21-13}34法大
法大の攻撃から始まった第1Q。立ち上がりから主導権を握らせることなく速やかに攻守交替に持ち込むと、みるみると攻撃がつながる。自陣6yd地点から、RB#21高橋周平主将(文4=足立学園)のラン、QB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)からTE#89金子航大(政経4=千葉日大一)への24ydのロングパスなどでファーストダウンを重ねる。「2年生から一緒に出続けているからこそ信頼して投げ込めた。難しい球だったと思うが、流石はウチのエースだなというキャッチを見せてくれて頼もしいなと思っている」(新楽)。エンドゾーンまで残りわずか1ydとすると、最後は高橋周が押し込みTD。第1Q9分52秒、先制点を挙げた。しかし直後に法大に52ydの豪快なロングパスが飛び出し一気にゲインを奪われる。DL#92儘田怜(文2=明大八王子)などディフェンス陣も奮闘を見せるが、第2Q開始間もなくTDパスを決められ同点に追いつかれてしまう。とはいえ明大も高橋周や新楽が起点となり攻撃の手を緩めない。第2Q7分31秒、パスを受け取った高橋周が残り3ydをそのまま駆け抜けTD。再び勝ち越しに成功する。しかし相手も盛り返し、今度はまさかのキックオフリターンTDを許し、同点に。それでも明大は取られたら取り返すと法大に食らいついた。第3Q8分8秒、高橋周の爽快なロングランでTD。三度リードを奪うことに成功する。一方で法大も着実に相手陣に攻め込むと、最後は二度目のTDパスでまたもや試合を振り出しに戻すなど、両者熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げ、21-21で前半を終えた。
迎えた後半戦。新楽のスクランブルやパスなどで相手陣21yd地点まで持ち込むと、第3Q2分32秒に高橋周が相手の隙間を抜けてそのままTDに成功する。ここから完全に勢いに乗った明大は、第4Q43秒にも残り2ydを高橋周が押し込みTD。守備でもDB#23齋藤翼(法4=明大中野)がインターセプトを決めるなど流れを渡さない。7分30秒には高橋周が今試合6度目のTDを決め、42―21と点差を離した。その後の8分28秒にもDL#50水野俊輔(商3=南山)がスクリーンプレーで相手QBの投げミスを誘い、インターセプト。そのままTDに持ち込み、ダメ押しのピックシックスを決めた。「(決めることができて)とてもうれしかった」(水野)。試合時間は残り約3分半で49-→―21という点差であったが、法大も関東王者の意地を見せる。明大のミスもあり2連続TDを決められるが、最後は明大が逃げ切り49―34で白星を挙げた。
秋季リーグ戦1勝1敗、先週の敗戦を受けてからの強敵・法大との試合であったが「マイナスに働くことはなかった。後がなくなったこともあり、よりチームの雰囲気も法大にフォーカスされており、気持ちの面で圧倒できたと感じている」と高橋周は語る。リーグ戦2連覇の法大に勝利できたことは、まだまだ続く彼らの戦いに大きな意味を持つ。次戦は10月5日、高橋周も「TOP8 の中で一番完成度が高く実力のあるチーム」と警戒する早大との対決だ。このまま勢いに乗り連勝を飾ることができるか。
[加藤菜々香]
試合後のコメント
高橋周
――試合を振り返っていかがですか。
「オフェンスとディフェンス共に要所でいいプレーがあり、モメンタムを相手に渡しませんでした。この3試合を通して大きく成長した部分だと思います」
――7回のTDを成功させるなど攻撃がうまくはまった試合になりましたが、具体的にどういった点でうまくいったと思われますか。
「相手のディフェンスを予想し、しっかりと見てプレーすることが得点につながったと思います」
新楽
――勝った時の率直な気持ちを教えてください。
「過去3年間秋では負け続けていた法政にこれだけ得点して勝てたというのは素直にうれしかったです。オフェンスの得点力不足で負ける試合が多かった分その反省が活かせたのかなと思います」
――パスがよく通っているように見えました。
「決めるべきところで決め切れたなという印象です。欲張らずに堅実に高橋のランを活かせるようなパスを意識したのが良かったです」
水野
――強敵相手でしたが、良かった点と課題点それぞれ教えてくだい。
「良かった点はパスラッシュで、自分はパスラッシュが得意でそこが通用する場面があったところです。課題点はプレーに対してリアクションが遅れて、自分のせいでランが出てしまったことがあったところです」
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「次戦もQBサックたくさんします」
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