宿敵・立大に逆転負け 終盤粘り切れず/関東学生ラクロスリーグ戦

 3勝1敗で迎えたリーグ最終戦は立大と対戦。5月に行われた明立戦では全試合立大が勝利するなどここ数年立大から勝利できていない。序盤はリードするも第3、4Q(クオーター)で計7失点を喫するなどディフェンス陣が踏ん張り切れず敗退。FINAL4への道は惜しくも届かなかった。

◆7・12〜12・14 第37回関東学生ラクロスリーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)
▼9・21 対立大戦(大井ホッケー競技場サブピッチ)

明大7{2―1、3―0、1―3、1―4}8立大〇

 試合開始早々、先に流れをつかんだのは立大だった。ロングパスを絡めた猛攻を受けるもG(ゴーリー)島葉月(商4=帯広南商)の好セーブが光り失点は阻止する。その後も相手の攻撃に耐える展開が続くが9分にカウンターからチャンスを作りMD(ミディ)加藤千尋(営4=清瀬)が先制点を決める。しかしその直後に立大の反撃にあい1点を失い同点に追いつかれるも、すぐ1点を取り返す。第2Qは1分に加藤が自身2点目となる追加点を決めるがその後は緊迫した試合展開が続き両者→両チームチャンスをモノにできない。しかし終了間際「この試合に向けて、オールセットで臨んだ」とMD竹内晴花主将(法4=日本女子大付)が立て続けに2点を決め5―1と差を広げ、明大優位な状況で前半戦を終える。

 打って変わって第3Qは立大が主導権を握る。序盤に2点目を献上するとその後明大のパスの乱れが続くなど完全に流れをつかまれ、さらに2点を失い1点差まで迫られる。しかし苦しい状況の中でも「いつもより強く攻め切る必要があると判断した」(加藤)と攻める姿勢は変えなかった。その姿勢が功を奏し、13分に加藤が今試合自身3点目となる得点を決める。6-4とリードして迎えた第4Qは序盤に追加点を決めるも、一進一退の攻防が続く。しかし立大に失点を許すと続けざまに点を取られ、同点に追いつかれてしまう。終盤には立大攻撃陣のプレッシャーに負け、ディフェンスのミスから点を献上し、ついに勝ち越しを許す。明大も反撃を試みるも及ばず、7-8でまさかの逆転負けを喫した。

 今試合の敗北により引退が決まった4年生たち。目標には及ばなかったもののMD中原結菜(政経2=明大八王子)が得点を決めるなど後輩たちの活躍はすでに際立っている。「今日の悔しさを忘れずにまた来年以降日本一に向かってくれたら」(島)。来年度以降の明大女子ラクロス部の躍進に期待だ。

[重見航輝]

試合後のコメント

加藤千

――特に印象に残っているゴールを教えてください。
 「2点目のシュートが印象に残っています。自分は今までの試合で得点し切る力がありませんでした。それを踏まえて、フォームを変えて練習してきました。今回の試合で練習の成果を出せたのは印象に残っています」

――リーグ戦はこれで終了しますが、感想はいかがですか。
 「結果は敗北ですが、チーム内で話し合いをした結果、リーグ戦の中で修正を重ねて自分たちで試合をつくることを意識できるようになりました。今回の試合は準備も入念に行って試合自体も楽しんでできたので、得たものも多かったです」

――第3、4Qでは攻め込まれる展開だったと思いますが、立教の攻撃陣はどうでしたか。
 「今日のメンバーは経験者も多くてディフェンスが崩れたところをしっかり決め切るというところは、相手が上手だったなと思います」

――今日も多く来ていた観客の皆さんに一言お願いします。
 「苦しい場面もあったのですが、そこで力になったのは紫に染まっている応援の力だったので、本当にありがとうございますという言葉に尽きます。ここで一度終わってしまったのですが、これから先も後輩たちが頑張ってくれると思うので、引き続き応援よろしくお願いします」