終了間際に痛恨の失点/関東大学1部リーグ戦

2025.09.22

 2カ月以上のリーグ戦中断期間を経て、慶大との一戦に臨んだ。後半開始直後に真鍋のゴールで先制するも、89分に同点弾を許し、勝ち点3を逃した。

 後半戦最初は前回対戦時に敗れ明大が総理大臣杯全日本大学トーナメントへの出場を逃した因縁の相手でもある慶大との一戦となった。スターティングメンバーにはリーグ戦初出場となる芝田が選ばれた。前半開始から慶大に押し込まれる展開となった。「立ち上がりがまず良くなかったと思う。前からもっといきたかったし、取ったボールというのもすぐ失ってしまい、ずっと相手のペースで進んで改善ができなかった」(真鍋)と振り返る。さらには、7分で多久島が負傷し交代を余儀なくされる。相手にボールを握られるも、スキを与えずチャンスをつくらせない。26分にはCK(コーナーキック)の流れから真鍋が頭で合わせ、チャンスをつくるもゴールは生まれず。徐々に流れを押し戻したが、0-0で前半を終える。

 「まずは戦えてないというところ。試合前に監督から提示された三原則(運動量、球際、切り替え)のところが全くできてないというところは言われた」(芝田)。ハーフタイムで明大の原点を再確認し迎えた後半戦。開始直後から前への圧力を高めた明大にチャンスが訪れる。相手陣地深くからプレッシャーをかけ、ボールを奪取すると稲垣が中へ入れたクロスに高足が落とし真鍋が左隅にゴールを決める。「自分が取らないといけないと思うし、その中でどんどんシュートを打っていこうと思っていた」(真鍋)と4年生の意地を見せた。この勢いのまま、追加点を奪いたい明大は立て続けにチャンスをつくる。80分にはスルーパスに反応した高足がシュートを放つもポストに当たりゴールを逃す。終了間際、クロスから相手に合わせられ失点。このまま1-1の引き分けとなった。

 チャンスをつくりながらも追加点を挙げられなかった明大。「本当に数センチとかそういうレベルだと思うが、やっぱり細かいところで勝敗をこっちに引き寄せられなかった」(池上寿之監督)と悔しさをにじませた。リーグ戦は残り10試合となり首位との勝ち点差は8となった。優勝をつかむためにも勝ち切る力が大事になるだろう。

[竹本琉生]

写真提供:明治大学体育会サッカー部