5人が予選通過を果たす!/東京選手権予選
圧巻だったのは、池田。「今回は期待通りに通過できました」(池田)と満面な笑顔で今大会を締めくくった。試合が進むにつれて高いレベルの技術を発揮し、対戦相手を圧倒。難なく予選を突破した。しかし、池田には「予選会」というものに対し苦い思い出があった。今年8月に行われた全日本学生選手権予選。明治のレギュラーとして活躍する池田にとって、予選突破は確実視されていた。だが、まさかの敗退。「前回の反省を生かして、油断せずに絶対勝つ」(池田)気持ちで挑んでの、今回の結果だった。「次は、本選で一つでも多く勝てるように練習する」(池田)。
そして勝ち抜けば、今大会の本戦である東京選手権が学生最後の試合となる4年生。和田(大)は安定した試合運びで代表を決め、原(亨)・石崎もまた苦しみながらも本選進出の切符を手に入れた。「1週間しか練習していない」(石崎)。「ずいぶん長い間ゲームをしていなかったから、試合勘がなかった」(原・亨)。練習不足による不安を抱えながらも、4年生としての意地を周囲に見せ付けた。
こうして見事予選を勝ち抜いた一方で、敗れていった選手たちはフルセットやデュースなどあと一歩のところで勝利を逃す試合が多く見られた。豊岡(政経3)はフルセットでマッチポイントを握られながらも、執念の5連続得点で追いついた。また、仲田(商2)は、フルセットデュースになるまで相手を追い込んだ。だが、ともに、一時は相手をリードしながらの逆転負け。「最後は焦ってしまった…」(仲田)とあと一本が遠かった。
対照的だったのは、大塚や原(亭)。「あの試合が一つのポイントだった」(大塚)と本人も語る大塚の代表決定戦手前の大谷(法大)との熱戦や、原の代表決定戦でのフルセットデュースの大接戦。「ここで卓球を終えたくない。一日でも長く卓球をしたい」(原)。代表を決めた選手はそんな接戦を制したからこそ、代表の座を射止めることができた。
「もっと焦らないで間を取って試合できるようにならないと」(仲田)。今回惜しくも敗退した選手たち、来年こそは予選を突破してほしい。
来年3月に行われる東京選手権。その東京選手権の会場は東京体育館だ。卓球界日本一を決める全日本選手権もここで開催される。「だから、卓球選手にとって憧れの場所」(鰐石・政経4)。来年3月、この場所で明治勢がどれだけ暴れてくれるか、大いに期待したい。
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