
亜大に完敗で王座進出ならず リーグ戦3位に/関東大学女子1部テニスリーグ戦
関東大学女子1部テニスリーグ戦(リーグ戦)最終戦は、2位で並ぶ亜大との対決。勝てば全日本大学対抗テニス王座決定試合(王座)進出が決まる大一番だったが、シングルスの1勝止まりで敗北。3勝2敗、3位でリーグ戦を終えた。
◆9・5~19 第61回関東大学女子1部リーグ戦
▼9・19 第5戦対亜大(有明テニスの森テニスコート)
×明大1{D0―2、S1―4}6亜大〇
D1:五十嵐・長谷川晴組 0{2―6、4―6}2 松村・長谷川采組〇
D2:藤永・藤井組 0{2―6、2―6}2 戸坂・井上組〇
S1:丸山 1{4―6、6―3、2―6}2 井上〇
S2:〇長谷川晴 2{6―2、1―6、7―5}1 長谷川采
S3:藤永 0{6(3)―7、3―6}2 松村〇
S4:後藤 0{3―6、6(7)―7}2 志賀〇
S5:住吉 0{3―6、6(3)―7}2 戸坂〇
(D=ダブルス、S=シングルス)
【S3藤永萌花(文3=野田学園)VS松村羽奈】
ダブルスで2戦とも敗れ、王座進出に向け何としても勝たなければならないこの試合。「絶対に王座に行くという思いは根底にありつつも、1ポイント1ポイントの積み重ね」と冷静な心持ちで試合に挑んだ。
サービスゲームである第1ゲームから流れを作りたいところだったが、30―30から2ポイント連続で藤永のストロークがアウトし開始早々ブレークを許す。続くゲームでデュースからブレークバックに成功したものの、第3ゲームもショットの精度が上がらない。ラリーの中で相手よりも早くミスをする場面が目立ち、再びブレークを許した。流れを渡し一方的な展開になるかと思われたが、1―4で迎えた第6ゲーム。2度のデュースの末、相手のセカンドサーブを狙った強いバックハンドでリターンエースを奪いブレークに成功する。流れに乗った藤永はその後の2ゲームを連取し、ゲームカウントは4―4と振り出しに戻った。その後は互いにキープが続き第1セットはタイブレークへ。ラリー戦で仕留め切れない展開が続き、中盤には3連続失点。相手の勢いを止めることはできず、3―7でタイブレークを落とした。
第2セットは相手のキープから始まった。第2ゲームは15―30からチャンスボールを拾われると、長いラリーからのストロークがネットとなりこのセットも先にブレークを許す。「2セット目は相手のミスがかなり減って、自分のミスで精神的にも相手を楽にさせてしまった」。1―3からの第5ゲームは0―40から5連続得点でブレークに成功したものの、直後にラブゲームで引き離された。第8ゲームはマッチポイントをしのいでキープし粘りを見せたが追い上げることはできずに、3―6でストレート負けを喫した。
王座進出は逃したもののリーグ戦3位に入り、入替戦に回った昨年度から確かな成長を示した女子部。「今回のリーグで王座が見えたからこそ、より強く王座優勝したいという気持ちが芽生えた」。悔しさをかみしめつつも、収穫のあるリーグ戦となった。
[橋場涼斗]
試合後のコメント
藤永
――シングルスの試合を振り返っていかがでしたか。
「昨年度はダブルスのみの出場で、今年度が初めて全試合単複のリーグ戦でした。今まで個人戦のシングルスでは結果が出ていませんでしたが、全日本学生テニス選手権(インカレ)で初めて本戦に上がることができました。そこから自分がシングルスで何をしたら勝てるのかが明確になり、いい状態でリーグ戦に臨むことができていたと思います」
――第1セットはラリー戦が続く中でタイブレークにもつれ、惜しくも落としました。
「インカレで同じ選手と対戦していて、今回の試合も序盤から同じようなゲーム運びでした。今回は途中5―4、6―5と自分がリードできたのですが、次のゲームをラブゲームで落としてしまい、もったいなかった1セット目でした」
――王座進出はならずも躍進を見せたリーグ戦。総括をお願いします。
「今まで王座優勝という目標を掲げていながらも、2年連続入替戦という結果で王座が見えていませんでした。しかし今年は3位という結果で、あと1勝で王座というところまで来ました。来年度は自分たち3年生がチームを引っ張って行く存在になるので、今年の悔しさを来年のリーグ戦で晴らします」
関連記事
RELATED ENTRIES