(8)雨にも負けず、風にも負けず/ポイント練習
朝から土砂降りの雨。気温は6度。立っているだけでも凍えてしまいそうな寒さの中、ポイント練習は行われた。
実際、私は厚手のコート、手袋、そしてマフラーとかなり防寒していたのだが、手足の感覚がなくなってしまうほど寒かった。
今日のメニューは1200m×8本。ペースに合わせて、集団から脱落しないように走りこむ選手たちの気迫には鬼気迫るものがあった。
雨は弱まることなく容赦なく選手たちに降りかかる。見ていると、思わず「もう止めていいんじゃないか」と引き留めたくなるほどの雨の強さだった。気温もどんどん下がっていく中、半袖のユニフォームで走り続ける選手たちは、安っぽいようだが“すごい”の一言だ。
「大変だろうけど、やるのとやらないのでは全然違う。今後、もっと辛いことがあった時でも、 “あそこで踏ん張れたんだからできるはずだ”という自信にもなる。精神的にも体力的にも何回りも強くなれる」(遠藤監督)。
選手たちの走りには、心にうったえかけてくるものがあった。私はただ見ていただけだが、目をそらすことができないほど、強くひきつけられるものがあった。選手たちの執念とでも言うべきものが走りに宿っていたのだろう。
練習を見るたびに、明大競走部が“強くなっている”と思わずにはいられない。
箱根駅伝まであと3週間を切った。雨にも負けず、風にも負けず、明大競走部はどこまでも走り続ける。
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