
慶大に勝利 3勝目で王座へ望みつなぐ/関東大学女子1部リーグ戦
関東大学女子1部リーグ戦(リーグ戦)4戦目は慶大と対戦。ダブルスでは同点も、シングルスで勝ち越しリーグ戦3勝目を挙げた。2位に明大と亜大が並び、全日本大学対抗テニス王座決定試合(王座)の出場権争いは最終戦までもつれることとなった。
◆9・5~19 第61回関東大学女子1部リーグ戦
▼9・17 第4戦対慶大(有明テニスの森テニスコート)
〇明大5{D1―1、S4―1}2慶大×
D1:五十嵐・長谷川組 1{4―6、6―2、8―10}2 中島・西組〇
D2:〇藤永・藤井組 2{6―2、6―4}0 大橋・松本組
S1:〇長谷川 0{6(4)―7 ret}1 大橋
S2:白崎 0{1―6、0―6}2 中島〇
S3:〇丸山 2{6(4)―7、6―2、6―2}1 西
S4:〇後藤 2{6―0、6―0}0 菅原
S5:〇藤永 2{6―2、6―2}0 松本
(D=ダブルス、S=シングルス)
【D1五十嵐唯愛 (政経4=四日市商)・長谷川晴佳 (国際3=野田学園)VS中島玲亜・西飛奈組】
第1セットは開始からブレークが続く。最初のゲームは五十嵐のストロークにミスが続きいきなりブレークを許したが、次のゲームですぐさま追いついた。互いにキープで迎えた第7ゲーム。明大のサービスゲームだったがラリーでミスが目立ち15―40とされると、浅くなった球を狙われボレーを決められた。ブレークを許し、ゲームカウントは3―4に。しかし第8ゲームは40―40から長いラリーの末、長谷川がクロスへエースを決めブレーク返しに成功。戦況は互角になったと思われたが、続くゲームをキープすることができず4―5と追い込まれた。第10ゲームはチャンスをつかむことができずキープを許す。「追いかける側になった時、自分たちから積極的に動くことが少なかった」(長谷川)と思い通りのプレーができず、4―6で第1セットを落とすことに。
第2セットも、初めのゲームから長谷川のダブルフォルトが絡んでブレークを許したが、正確なショットでラリーを優位に進め追いついた。リターンゲームである第4ゲーム、長谷川のリターンエースで先制すると2人の動きが軽くなる。「相手のミスを待っていてもポイントは取れない」(五十嵐)と積極的なプレーによって連続得点で0―40とし、五十嵐がスマッシュを決め切ってブレークに成功。続くゲームも40―40まで粘られながらキープして主導権を握った。その後は競った展開が続く中でもサービスゲームをキープ。第8ゲームのブレークにより、6―2で第2セットを取った。
10ポイントタイブレークはダブルフォルトで先制を許し、その後3連続得点され0―4と苦しいスタートになる。中盤は徐々に点差を詰め、5―7から長谷川のボレーが決まって1点差に詰め寄るも同点まではいかず。「序盤にリードを許したことが一番の敗因。リードを許すと相手も気持ち的に余裕がある」(五十嵐)。7―9とマッチポイントを握られると、1本しのいだものの最後は五十嵐のリターンがネットにかかり試合終了。接戦を演じたが、惜しくも逆転勝利とはならなかった。
ダブルスの勝ち頭は敗れたものの、5勝2敗で明大が勝利を手にした。試合前に3勝0敗で首位に並んでいた亜大と早大が直接対決を行い、早大が勝利。このため単独首位が早大、2位が明大と亜大になった。同率2位の2校は最終戦で直接対決となるため、この試合の勝者が早大とともに王座への出場権を獲得する。長谷川は「みんながつないで取った勝利は大きいので、このチャンスを自分がモノにできるように」と力強く語った。最終戦を勝利し、最大の目標である王座進出を果たしたい。
[橋場涼斗]
試合後のコメント
――試合全体を振り返っていかがでしたか。
長谷川「次戦が王座懸けになるか、そうでないかが決まる大事な試合だったので、少し自分が気負い過ぎてしまって『勝たないといけない』という気持ちがとてもありましたが、その中で積極的に行けた部分もあれば相手のボールに対して引いてしまう部分もあったので、取り切りたいポイントで自分のプレーができなかったのが悔しいです」
――第1セットは互いにブレークが続きました。
五十嵐「ファーストサーブの確率が悪かったことと、またリターンゲームは相手が思い切り打ってきましたが、自分たちはサーブを打った後に弱気になってしまいました。リターンゲームを取りに行く姿勢が相手のほうが上手だったと思います」
――第2セットはどのようなことを意識していましたか。
長谷川「動きを入れていくことと、打ち負けないように意識していました」
――10ポイントタイブレークは惜しくも8―10と及びませんでした。
長谷川「相手のほうが総合的に見てストローク力が強くて、自分がそれに対して引いてしまったり、『打ち負けない』という気持ちがいつもよりなかったので大事に行きすぎたポイントがありました。ここぞのポイントで、ミスしてもいいので積極的に動いていくことができたらもっと良かったと思います」
――次戦を勝利すれば王座進出となります。意気込みをお願いします。
五十嵐「王座という言葉をずっと口にしてきて、創部史上初めてあと一歩というところまで来たので、今まで届かなかった王座の舞台に立つために、相手のミスを待つのではなくて自分たちから王座をつかみに行くようなプレーをしたいと思います」
長谷川「みんなで一丸となって王座進出を目指して勝ちに行きたいです」
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