東国大に勝利 激戦制す/関東大学女子1部リーグ戦

2025.09.17

 リーグ戦3戦目の相手は昨年1部リーグに昇格した東国大。ダブルスを1勝1敗で終えると、シングルスでは序盤負け越し勝負は最後の2試合に託された。明大は残りの2試合を取り切り4―3で勝利を収め、リーグ戦2勝目を飾った。

◆9・5~18 第61回関東大学女子1部リーグ戦
▼9・1114 第3戦対東国大(有明テニスの森テニスコート)
〇明大4{D1―1、S3―2}3東国大×

D1:藤永・藤井組 0{3―6、2―6}2 大坪・星野組〇
D2:〇五十嵐・長谷川組 2{5―7、6―1、10―7}1 石川・原田組
S1:〇長谷川 2{6―4、6―2}0 大坪
S2:白﨑 0{4―6、3―6}2 石川〇
S3:後藤 0{1―6、1―6}2 星野〇
S4:〇丸山 2{7―6(0)、3―6、6―4}1 原田
S5:〇藤永 2{6―3、6―2}0 小坂
(D=ダブルス、S=シングルス)

【S4丸山愛以(商4=四日市商)VS原田悠衣】
 リーグ戦2勝目を挙げるためになんとしてでも勝たなければならない一戦。第1セットは最初のゲームをブレークするも、勢いに乗ることができず1-3というスコアで試合が順延となった。日をまたいで再開された第5ゲームでブレークに成功すると、そのまま第6ゲームもキープし3-3と試合を戻した。そこからは両者譲らずタイブレークに。丸山はキレのあるサーブとコースを突くショットで相手に点を与えることなくタイブレークを制し、7―6で第1セットを取り切った。「少し緊張するスコアからのスタートだったが、7―6で取り切れたことは自分の気持ち的にも大きかった」。

 第2セットの序盤は0―4と大きくリードを許してしまう。第5ゲームではサービスエースもありラブゲームキープ。第6、7ゲームでは激しいラリーの末にデュースまでもつれ込むも、しっかりと取り切り3―4。逆転の兆しが見えたが相手の鋭いショットを前に追い付けず、3―6でこのセットを落とした。

 勝負の行方は第3セットへ。2―3で迎えた丸山のサービスゲームが流れを変えた。今試合5度目のデュースに突入すると一進一退の攻防が続く。丸山は相手にアドバンテージを握られても粘り強いラリーやサーブでデュースに戻す。それに対し相手も厳しくコースを突いていき丸山のミスを誘った。6回目のデュースでアドバンテージサーバーとし、最後はサービスエースでキープに成功。スコアを3―3とした。長いデュースをモノにしたことで丸山は勢いに乗り、6―4で勝ちを収めた。

 接戦を制した明大が次に迎えるのは慶大。丸山は「王座(全日本大学対抗王座決定試合)につながる大事な一戦」と意気込んだ。まだまだ負けられない戦いは続く。

 [川村暖]

試合後のコメント
丸山
――本日の試合で良かった点と改善点を教えてください。
 「相手の球が速くて低い分、押されるプレーがかなりあってポイント的にも苦しい場面がたくさんあったのですが、スライスやフォアで打ち切れたこと、いいところでサーブを決められたことが良かった点です。改善点としては、ポイントを取りたいときにもう一歩強気で取りにいけるようにプレーすることです」


――第3セットで3―3に追いついたデュースを振り返っていかがですか。
 「自分を含め、相手もそのゲームは取りたくて、お互いここがキーになると思っていました。振り返っても記憶がないほど集中していて、タフさが相手より勝っていたからここで勝てたのかなと思います」

――次戦への意気込みをお願いします。
「今日と同じで、どうしても取りたい一戦というところがあって、王座にもつながる大事な一戦になると思うので、自分はどこに出るかまだ分からないのですが、出たポジションで1勝できるように頑張ります」