
4名入賞 佐藤、髙橋が全日本ジュニア制覇!/全日本ジュニア体重別選手権
リプロ武道館にて全日本ジュニアチャンピオンを決める大会が開催された。60キロ級・佐藤星衣(政経2=修徳)、73キロ級・髙橋叶(政経2=習志野)の優勝をはじめ、出場選手全員が好成績を記録。昨年度の惨敗とは変わって成長し、明大の底力を見せた。
◆9・14 全日本ジュニア体重別選手権(リプロ武道館)
▼60キロ級
佐藤――1位
▼73キロ級
髙橋――1位
▼81キロ級
祝――3位
奥田――2位
▼100キロ級
片山――ベスト6
100キロ級の片山涼(政経2=國學院栃木)は、明大勢で唯一1回戦から参戦し着実に勝ち上がっていく。しかし、準決勝では一本を奪われ敗退。続く3位決定戦も投げ技を許し、惜しくも入賞を逃した。81キロ級では祝恵誠(商2=育英)と奥田泰地(法2=崇徳)がそろって準決勝に進出。東京都ジュニア体重別選手権(東京都ジュニア)と同じく、決勝での対戦が期待されたが、祝は惜しくも敗れ3位決定戦へ。勝ち進んだ奥田は決勝で粘り強く攻め続けるも、終盤の相手の猛攻に耐えきれず。終了間際に大内刈をかけられ準優勝となった。一方3位決定戦に臨んだ祝は開始直後11秒で背負投。直前の負けを引きずらず、意地の一本勝ちで銅メダルを手にした。
60キロ級の佐藤は初戦から開始早々に一本勝ちと好発進。その勢いのまま勝ち上がり、決勝では一進一退の攻防に。GS(ゴールデンスコア)にもつれ込む大接戦となったが、「あまり気負いすぎず、楽しく自分の好きな柔道をしよう」と緊迫した空気をものともせず豪快な一本背負投を繰り出す。昨年の初戦敗退から大きく飛躍して初の全国王者に輝いた。続く73キロ級の髙橋も快進撃を見せる。準決勝では開始直後の払巻込で有効を奪い、そのまま押し切り勝利。決勝でも冷静さを保ちながら果敢に攻めると、中盤に背負投が有効となる。「決勝は3回試合をしたことのある選手だった。ある程度これが来ると技は想定していたので、あまり恐れずにいけた」(髙橋)。以降はスキを見せず優位を守り切り、堂々の優勝を果たした
全選手が準決勝まで勝ち進み4名入賞、佐藤、髙橋が頂を手にするという華々しい結果となった。昨年度のメダルなしという悔しさから大きな躍進を遂げ、明大若手選手の層の厚さを感じさせてくれた。「普段の稽古からまあまあ厳しくやって、学生みんなが真面目に一生懸命取り組んでくれている。あとは私生活も含め、全部が柔道に繋がっていると思う」(中濱真吾監督)。日々の努力の積み重ねが今大会で実を結んだ。未来を担う新世代が今後どのような風を運んでくれるのか。今後の明大柔道部からも目を離すことができない。
[藤原茉央]
試合後のコメント
中濱監督
――今日の結果を振り返っていかがでしょうか。
「佐藤は実力通りの力を発揮して優勝してくれました。昨年までは少し精神的な部分で弱さもありましたが成長して、今回はしっかり勝ち切ったなと思います。髙橋は去年の敗退の悔しさをバネに今大会を迎えて、リベンジという形で優勝できて次に繋がった大会だったと思います」
佐藤
――今後の意気込みをお願いします。
「大きな目標はグランドスラム東京に出ることなので、講道館杯(講道館杯全日本体重別選手権)で優勝することです。強い選手がたくさんいる中でもまれてどんどん強くなっていけたらいいと思います」
髙橋
――今日得た課題を教えてください。
「試合展開の仕方や技出しの速さ、組み手のパターンももっと増やしていきたいと思いました」
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