埼玉工大、筑波大に完勝 因縁の中大戦へ弾みをつける/秋季関東学生1部リーグ戦

2025.09.14

 秋季関東学生1部リーグ戦(秋リーグ)は2日目を迎えた。第3戦の埼玉工大との試合では初戦の木方圭介(政経2=野田学園)が3―0で勝利を収め、明大は埼玉工大の反撃に遭いながらも4―0で勝利。第4戦の筑波大との試合では各選手が埼玉工大との試合で得た反省点を見事に修正し、難敵・筑波大を4―0で下した。

 前日の日大戦で黒星を喫した明大。巻き返しを図るべく、やや布陣を変えて2日目に臨んだ。

 埼玉工大戦で1番手を任された木方は、その期待に応えるように相手を圧倒しストレート勝利を収めた。続く芝拓人(情コミ2=野田学園)は一転してやや苦戦を強いられる。第1セットは勝利したものの、第2、第3セットを奪われてしまった。しかし第4セット、リードされている展開から一気に5連続で得点を奪い勝利すると、続く第5セットでも好修正をみせ勝利をつかんだ。2連続で勝利を収め、流れを得た明大。3番手にはリーグ戦初勝利を期する石井佑季(商1=希望が丘)が出場した。石井は第1、第2セットに勝利するも、第3セットでデュースにもつれ込む接戦を惜しくも落としてしまう。しかし第4セット、互いに連続得点を奪い合う熱戦を制し3―1で勝利を収め、埼玉工大戦勝利に王手をかけた。「相手が格上なのは分かっていた。自分は向かっていくだけだと割り切って、思い切って自分らしくプレーできたのが良かった」(石井)。ダブルスでは飯村悠太(商3=野田学園)・木方ペアが出場。得点の応酬となり、なかなかリードできず互いに2セットずつ奪う苦しい時間が続く。そして勝負の第5セット、終盤にチャンスをモノにして連続得点を奪い勝利。苦しめられつつも、埼玉工大を4―0で下した。

 第4戦の相手は春季関東学生1部リーグ戦対戦時に苦しめられた筑波大。第1ゲーム、明大の芝拓人と対戦したのは筑波大の三浦。前回対戦時、芝はこの三浦に敗れており、今回はリベンジマッチという形になった。接戦が予想されたが、芝は序盤から相手を圧倒しストレート勝ちで雪辱を果たす。「前回は相手のバックにボールが集まりすぎて、割り込んで打たれて決められるという展開が多かった。今回は積極的に打ってフォアでいい勝負ができ、ラリーの中でも自分からいい展開を作れたのが勝利の要因」(芝)。勝利の瞬間には、ベンチや観客席の選手からも歓声が上がった。芝の勝利で勢いづいた明大は、続く石井、木方も連続得点で危なげなく勝利を収める。そしてダブルスの飯村悠・木方ペアも埼玉工大戦から見事な修正を見せ、巧みな連携で三浦・田原ペアを下す。「以前にも戦ったことのある相手だったので、自分たちが試合の中でしっかりと話し合って、相手の読みも自分たちで外していけたのがよかった」(木方)。前回対戦時は辛勝した筑波大に、今回は貫禄のストレート勝ち。成長と伝統校の意地を見せつけた明大は、選手それぞれの決意と反省を胸に中大戦へと臨む。

[加藤晃誠]

試合後のコメント

木方
――今日は好調な部分が多く見受けられました。
 「ここ最近ずっと調子よくて、今日の埼玉工大戦もいい試合ができました。午後も休憩してから練習で打ち始めたときに感覚良いなと思ったので、そのまま練習通りに試合できたと思います」


――明日に向けての意気込みをお願いします。
 「明日対戦する中大は春の初戦で負けている相手なので、何としてでも絶対にリベンジできるように全員で一丸となって戦いたいと思います」

石井
――チームはここまで3勝1敗ですがどのように見ていますか。
 「昨日の試合はチームの雰囲気なども反省点が多かったですが、今日は2試合とも危なげなく勝つことができたので、このいい流れのままいけたらと思っています」