2ガードのアシスト光る/全日本大学選手権記念大会

 インカレ初戦の相手は東北2位の富士大。本学にとっては調整となったこの試合で2ガードのアシストが光り、勝利を収めた。

 スタートはケガから復帰した伊与田主将(政経4)、山下(営4)、金丸(英・商3)、川崎(政経3)、金丸(晃・政経2)。

 開始早々ヘルドボールとなり、再びジャンプボールとなって先制したのは金丸(晃)の3Pシュート。本学はパスミスが目立つ富士大からチャンスを逃さず着実に点を稼いだ。また注目されたのは伊与田主将と山下の2ガード。外を使うだけでなく、全体で使い、主に山下がボールを運び、トップから指示を出した。さらにインサイド陣へのアシストだけでなく、こぼれ球をタップシュートで沈めるなどフォローでも活躍。また伊与田主将のアシストを受け、3Pシュートを鮮やかに決めた川崎だが、残り約20秒でディフェンスファウルを取られた。ラストでは伊与田主将が3Pシュートを放つもオーバーシュートとなり、第1クォーター終了。

 第2クォーター、金丸(晃)が3Pシュートやバスケットカウントで得点を稼いだ。「外で待っていてもパスが回ってくる」(金丸・晃)と、やはりその裏には伊与田主将、山下のアシストが顕在していた。約5分、トップにいた山下のアシストで右45度からの3Pシュート。さらにタイムアウトを挟んで金丸(英)がディフェンスに倒されるも3Pシュートを沈めた。2分半には伊与田主将、山下、長田(政経4)の3ガードが見られた。「大きくはない相手に合わせ」(伊与田主将)、また「3ガードの練習はしていなかった」(長田)が、伊与田主将と山下の2メンから長田が3Pシュートを放つなど息の合う場面も見られた。
 
 両チームファウルが重なった第3クォーター。川崎の連続3Pシュートや金丸(晃)のインサイドで盛り上がった。だが6分、ゲームを引っ張ってきた山下が4ファウルに。山下と交代した野口(法4)もバスケットカウントを与えてしまう。この中、金丸(晃)や田村(政経1)が1対1やステップからのシュートで得点した。

 スターターを下げて挑んだ第4クォーター。佐藤(法1)から飯沼(文3)へのアシストが連続して成功した。またゴール下で粘り、ファウルをもらっていた金丸(英)だが、5分半に5ファウル退場となってしまう。後半、101点目を上げたのは金丸(晃)の3Pシュート。そのアシストをした山下がファウルを誘い、相手を退場に追い込んだ。ラストにはよくアウトサイドにパスが通り、岸本(政経1)や佐藤が3Pシュートを沈め、インカレ初戦を制した。

 あさっての筑波大戦に向けて「リーグのときとはメンバーが違う。オフェンスリバウンドとディフェンスをしっかりやれば、筑波はそんなに恐い相手じゃない」(塚本ヘッドコーチ)、「ディフェンスをしっかりやれば勝てる」(金丸・晃)と、コーチ・選手ともにディフェンスを重視している。筑波大に負け越している本学。2ガードをぶつけ、次こそは筑波大から勝利を奪うはずだ。