終始主導権を握らせず立大に勝利 開幕3連勝を飾る/関東学生秋季1部リーグ戦

2025.09.09

 ホーム・明大和泉体育館で開幕2連勝とリーグ優勝に向けて好スタートを切った明大は立大と対戦。近藤祐樹(農4=春日丘)がチームトップの9得点を決めて8点差で勝利し、連勝を伸ばした。

8・30~9・28 関東学生秋季1部リーグ戦(明大和泉体育館他)
9・6  対立大戦(国士大多摩体育館)
 ◯明大37{20―12、17ー17}29立大

 試合開始から28秒、幸先よく近藤のシュートで先手を打った。しかし前半3分に得点後、3分間得点に至らず。「シュートまではいっていたが、そのフィニッシュの部分が甘かった」(加藤良典監督)。立て直しを見せた前半7分から13分にかけてはGK坂本京介(営1=洛北)のセーブも光り、栃尾佑(法3=北陸)を中心にオフェンス陣が6連続得点。9―2と一気にリードを奪った。15分以降は数的不利な状況が続き苦しい展開となるも、7メートルスローを与えた場面でGK鈴木大翔(商3=法政二)がセーブに成功。ディフェンス面で相手を寄せつけず、失点を12で抑え8点リードで前半を終えた。

 後半開始直後、小泉涼太(農3=藤代紫水)と青砥直輝(商1=駿台甲府)が立て続けにゴールを奪取。勢いをそのままに試合の主導権を握るかに見えた。しかし、4点連続で得点を許すなど前半の流れから一転して一進一退の攻防が続く厳しい展開となった。「自分たちのシュートミスからの逆速攻で失点が多くなってしまった」(加藤監督)。相手の勢いに押される時間が続いたが、その中でも司令塔の青砥が随所で持ち味を発揮。攻守にわたり存在感を示し、チームを支え続けた。「リードしていたので強気にいくことだけを考えて、積極的に攻めた」(青砥)。また、夏場に鍛え上げたディフェンスが光り、相手のミスを誘発。そこから素早い速攻につなげ、着実に得点を重ねて相手に流れを渡さなかった。

 前半の大量リードが勝利の要因となり、チームの連勝を3に伸ばした。主軸を温存しつつ、チーム全体でテンポよく選手を入れ替えながら試合を運び、危なげなく勝利を収めた。リーグ戦はまだ序盤戦であり、チーム一丸となった戦いぶりをいかに持続できるかが今後もカギとなりそうだ。

[堀口心遥、柏倉大輝]

試合後のコメント

加藤監督

——試合を振り返っていかがですか。

 「1試合を通して退場が多かったのと、シュートミスが多かったので、そこで自分たちのリズムがつくれなかったゲームだったなと思います」

小泉

——開幕から3試合終わりました。ご自身の状態はいかがですか。

 「結構プレータイムを長くもらえているので、後半きつくなった時にいかに(シュートを)決められるかというところだと思います」

青砥

——ユースの代表からチームに合流してからどうですか。

 「チームと合わせる時間が少なくて合わない部分も多少ありますが、とりあえずうまく試合が運べたので良かったです」

川原温想(法1=愛知)

——残りの試合に向けて意気込みをお願いします。

 「連戦になるのがリーグ戦なので、試合後しっかり調整してチーム全体で前に向かっていきたいと思います」