
28分台出した!鎧坂箱根へ繋がる力走/10000m記録挑戦会
鎧坂が2度目の10000mで大きく羽ばたいた。鎧坂・北條が走る実業団1組の目標タイムは28分50秒。鎧坂はレース序盤からペースメーカーとして出走していたムワンギ(JALグランドサービス)の後ろにぴったりと付き、後続と差を付ける。終盤、ムワンギを追い越し、先頭に立つと猛然と後続との差を広げると、否応なしに記録への期待がかかった。2位に着けていた小路(拓大)を大きく引き離し、28分50秒の目標タイムを上回る28分49秒90というタイムでゴールインした。全日本大学駅伝予選会での自身の記録である29分56秒89というタイムを1分以上更新。10000m部内2位のタイムで箱根駅伝での活躍を期待させる走りを見せた。同じ組で出走した北條は29分19秒44と自己記録を更新。安定した走りで箱根駅伝出場が有力視される。
箱根予選会での負傷以来欠場を続けていた安田が戻ってきた。「西駅伝監督からは復帰戦なので、タイムを狙わなくていいと言われたが、タイムを更新できれば」と臨んだおよそ1ヶ月半ぶりの実戦。先頭集団に加わり、山本(東洋大)らとトップを争う。しかし、怪我明けの万全と言える状態ではなく、29分35秒60の記録で2位。メンバー入りには十分なタイムだが、安田の実力からすれば「物足りないけど、まずまず」(安田)という結果でレースを終えた。不安視されていた足の怪我は「痛くない。完治した」と問題は無かった。また、松本(翔)も29分50秒25と30分を切る走りで29分50秒51の自己ベストを更新。なお、エントリーされていた松本(昂)は欠場した。
「皆調子を崩していて、部の雰囲気が悪かった」(安田)。しかし鎧坂の好走に「雰囲気も良くなると思う」と復調の兆しが見えた。日体大記録会でも箱根駅伝メンバー入りを目指す選手が出場する。好タイムを出し、箱根駅伝へ勢いを付けていきたい。
関連記事
RELATED ENTRIES