筑波大相手に23点差! リーグ3勝目を飾る/関東大学1部リーグ戦

 前節・日体大戦での悔しさをバネに、見事勝利をつかんだ。相手の攻撃を徹底的に抑えて、明大の流れを作り、一時は16―0のスコアに。後半は相手の猛追を受けるも、序盤に得たリードから落ち着いて試合に臨み、23点差で勝利した。

◆8・27~11・2 第101回関東大学1部リーグ戦(白鷗大大行寺キャンパス他)
▼9・2 対筑波大戦(大田区総合体育館)
○明大63{27―11、15―9、11―9、10―11}40筑波大

 スターターはPG千葉天斗主将(法4=明成)、PG湧川裕斗(政経1=福岡大大濠)、SF武藤俊太朗(政経3=開志国際)、PF鬼澤伸太朗(国際3=福岡大大濠)、PF塚田大聖(政経3=土浦日大)。

 立ち上がりから明大のペースだった。「スタートの5人とベンチと応援席でしっかり声を出して雰囲気をつくりながら、すごく高い強度で最初から入れた」(SG千保銀河・情コミ1=開志国際)。武藤の放ったシュートのリバウンドで、鬼澤がすかさずゴール下からシュート。開始早々に先制点を獲得した。ディフェンス面では、ゴール下での粘り強い守備で、相手を徹底的に抑えて得点を許さない。そのまま一挙7連続得点とし、相手がすかさずタイムアウト。しかし、流れが切られても勢いは止まらない。タイムアウト後はさらに9点の差を開き、無失点のまま連続16得点を記録した。第2Qでも流れをキープしていたものの、ファールが多発。タイムアウトでリズムを取り戻し、失点を一桁に抑えた。

 ハーフタイムでは「(リーグの)得失点差などが後々に響いてくるってのは分かっていた。前半が終わって20点差ほど離れていたが、また0―0の気持ちでもう1回後半20分ファイトしよう」(PF山岸優介・政経4=洛南)という確認をし、気持ち新たに後半へ臨んだ。第3Qでは、相手のフリースローや、シュートが決まり切らないことでじわじわと点差が詰められてしまう。しかし「良くない流れだった時に、抑えようとしたポイントがうまく絞れずにやられてしまっていた。その時は、他の選手やコーチ陣でうまくハードワークを組んで喋れて、すぐ解決できた」(山岸)と、リードを保ったまま最後まで戦い抜き、勝利をつかんだ。

 昨年度とはひと味違う明大の秋リーグ。立ち上がりで無失点16得点を成し遂げるというふうに、弱点をつぶしつつ持ち味を生かしたゲームメイクができている。11月まで続く長い戦いだが、今年度の明大であれば飛躍できるだろう。

[中川美怜]

試合後のコメント

山岸
――今日の試合を振り返ってみていかがですか。
 「今シーズンのテーマとして掲げていた『いい準備をしていい挑戦をしよう』というところ。これが前節の日体大戦でできなくて敗れてしまいました。でもそこからもう一度カバーして、この筑波戦で勝ち切れたのは、ほんとに大きな勝利だと思ってます」

――試合の途中には「ぎしさん」コールもされていましたね。
 「そういうところを含めていい雰囲気でやれていると思うので、どんどんやってほしいなというふうに思います(笑)」

千保
――個人のプレーを振り返ってみていかがですか。
 「自分のプレーの良かったところは、途中から出て強度を上げて点数に絡めたことです。悪かったことは、3Pシュートを100パーセントくらいで決めきれるようにならないとメンバーに入れないので、高確率でスリーポイントを決め切ることが大事だと思います」

――大学のリーグ戦は、これまでと何が違いますか。
 「高校と違って、戦術的な部分だったり、点差もあまり関係なく、最後の第4Qでどうなるかが勝負だったりするので、頭を使うことがより多くなりました」