インカレ直前インタビュー2025! ロード班②/林原聖真・辻洸之介

2025.09.05

 9月7日に全日本大学対抗選手権(インカレ)ロードが行われる。昨年度は男子ロード総合10位の結果となった明大自転車部。今年度こそ総合優勝を目指す選手たちの、今大会に懸ける想いを連載していく。

 第6回はロード班、ラスト! 林原聖真(法4=倉吉東)、辻洸之介(法2=銚子商)の2選手へのインタビューをお届けします。
(この取材は7月29日に行われました)

林原
――今シーズン、ここまでを振り返っていかがですか。
 「個人的には去年に比べて、数段強くなったなという印象が自分の中ではあるのですが、それでも結果が伴っていない前半だったなという感じです」

――自転車人生でターニングポイントとなったのはいつですか。
 「正直、自転車がすごく好きというわけではなくて、得意だし最低限走れるから続けていた感が高校時代まではあったのですが、大学に入ってから、明治の自転車部のОBの吉井功冶さんという僕の恩師に出会って、指導してもらってから、自分の強みや自転車競技というものを教えていただいてここまで来られました」

――昨年度のフランス遠征はいかがでしたか。
 「体格が全然違っていて、レース前から怖かったです。体の使い方が違いました。辻くんはフランス語でお話をしていました(笑)」

――インカレに向けて強化していることはございますか。
 「僕はインカレに向けた特別なトレーニングそんなにしていなくて、また別のレースを重視して合わせた練習をしてます。インカレに合わせてはないのですが、全体的な力と、自分の得意な分野を特に最近は鍛えているので発揮できればと思います」

――注目して欲しい選手はいらっしゃいますか。
 「吉田唯斗主将(政経4=学法石川)です。主将の吉田はみんなが愛する、この自転車部と言ったら吉田という、そういう人間性を持った選手なので、僕も大好きですし、最後のインカレでどういう走りをするのか気になるし、みんなに見てもらいたい選手だなと思います」

――ご自身の注目してほしいところをお願いします。
 「“逃げの竜”という肩書きがあるんです。逃げた時には竜になるので、その竜になったところを見てもらいたいなと思います」

――意気込みをお願いします。
 「チームの目標としては、去年はずっと後ろに回って、全然いいところがなく、勝てるチャンスは全くないようなレースだったので、そういうのは避けたいです。群馬を得意とするようなチームではないので、優勝するのは多分厳しいと思うのですが、どこかにチャンスは必ずあるので、そこで僕がコミュニケーションを取りながら、選手たちと協力してチャンスをつかんでいきます。個人的には最後のインカレなので、後悔のない走りができたらいいかなという気持ちです」


――今シーズン、ここまでを振り返っていかがですか。
 「僕は今シーズン、あまりいいスタートを切れなかったなという悔しさ反面、インカレはやってやるぞみたいな感じです」

――インカレに向けて強化していることはありますか。
 「昨年度は自分の中で、全体的にレースにただ食らいついていくだけで精一杯だったという課題が見つかったので、今年はなるべく距離を長く乗るようにしています。まずレースを完走するというのももちろんですし、大エースの林原さんを勝利に導くための素晴らしいサポートできたらなっていうのを思っています! そのためにインターバル系のトレーニングも重点的に行っています」

――昨年度に比べて特に成長したところはございますか。
 「強いと言うのであれば、だんだんレースが広い範囲で見えるようになってきて、ここで自分が前に出ないといけないとか、ここはキープしてればいいみたいな、レースを読む力がついてきたなと思います」

――当日の会場は昨年度と同じですが、どのようなところですか。
 「ヒルも猿も襲ってきます(笑)。ぱっと見は、すごく単純なコースみたいに思われがちなのですが、実際走ってみると意外とズドーンと登ったり、急なカーブが連続したりとかはないのですが、意外と起伏がずっとあるような感じです。どんどんじわじわ足が削られてくみたいな。その削られていく中で最後に登りがあるので、そことかで仕掛けられると、すごく足にきて一発で集団から離れてしまうみたいな。それがいやらしいボスで、僕も何回もそこで思い知らされた思い出があるので、完走しつつ、サポートしつつできるようにしたいです」

――注目して欲しい選手はいらっしゃいますか。
 「林原選手です。本当に僕がこの大学に来てからずっと尊敬している神のような存在の選手なのですが、一緒に昨年度、フランス遠征に行かせてもらった時にヨーロッパの人たちをけちょんけちょんにする走りをしていらして、本当にこの人はてっぺん取れる選手なのだとすごく感動したので、林原さん注目してほしいです!」

 ――インカレに向けて目標と意気込みをお願いします。
 「チームとしてでも個人としてでもあるのですが、明治総合優勝です。(総合優勝をすると)何十年ぶりぐらいになるくらい勝てていない状況が続いているのですが、今の明治の選手はすごく個々の力があるので、頑張ってみんなで総合優勝をつかみ取りたいです。僕は正直あまり才能があるというか、かけ離れた実力があるわけでもないので、少しずつの積み重ねではありますが、林原さんや他の先輩方の走りをサポートして、結果的に支えられる存在になりたいなと思っています。目立つような走りをしたいです。集団の先頭には絶対いるので、見ていてください! 後悔はさせないです!」

――選手の皆さん、ありがとうございました!

[小松錦葵]