(8)謙虚ながらもわが道を行く守護神、芳賀

1999.01.01
(8)謙虚ながらもわが道を行く守護神、芳賀
いよいよ「NO バレー!NO LIFE!」もラストを残した第8回!今回は、粘り強く安定したレシーブの要・芳賀(営2)を紹介します。

執念は人一倍

 身長168cmと本学バレーボール部員では2番目に背が低い芳賀。しかしリベロとして超一流ともいえるレシーブで、ボールだけでなく試合の行方も芳賀によって大きく左右されるといっても過言ではない。その武器とする安定したレシーブで今回の1部リーグ定着だけでなく、2部の時からずっとチームに貢献してきた。必死にボールに食らい付く執念は人一倍。中でも相手からの強烈なスパイクをレシーブするときのスーパープレーは本学の数々の窮地を救ってきた。強烈なボールを受けても「痛くはない」。粘り強いプレーは見ている側にとっても魅力的で、まさに本学の“守護神”として欠くことはできない存在だ。

相手からのスパイクをレシーブする芳賀
相手からのスパイクをレシーブする芳賀

謙虚な守護神

 母親の影響で小1のころからバレーを始めたという。高校時代にはインターハイ優勝の実績をもち(前回特集した関(文1)とは当時からチームメイト)、本学入学当時から即戦力として昨年の春季リーグから出場している。始めて実に13年ほどたった今でもバレーは、「熱中しているもの」と語る。1部残留を果たせた要因は「4年生が雰囲気づくりをしてくれて、チームがまとまったから」とする一方で、「自分が貢献したことは特にない」と淡々と話していた。試合中のポイント間には深町主将(政経4)や廣本(商3)と作戦を話し合う姿が見られ、一方で練習終わりには松本(文1)とじゃれ合うなど、分け隔てなく人と接することができる人間性も芳賀の強みであり、周囲からの信頼をより厚いものとしている。

試合中、深町主将(左)と作戦を取り合う
試合中、深町主将(左)と作戦を取り合う

わが道を行く

 春季リーグでの1部昇格決定後、「1部に残留しないと意味がない」。芳賀にとって1部昇格は当然の結果であり、通過点でしかなかった。そして今季入替戦で勝利し見事1部定着を果たすが、「残留できたのは結果オーライで、まだまだ課題が残る」とあくまでも通過点。その目指す先ははっきりと言及しなかったものの、常に上を見据えていることは確かだった。多くは語らないが、彼もまた1部での試合を何よりも楽しんでいる一人であったに違いない。

 12月1日から始まる全日本インカレに向け、「今季はカットがよくなかったので、1本目からリズムよくいきたい」。また最後となる「4年生の分まで頑張りたい」と先輩思いの一面ものぞかせた。しかし目標とする選手はいなく、「自分は自分」と言い切る。わが道を行かんとしながらも、仲間思いの守護神。リベロという役柄上派手さはないがコート上でのスーパープレーに注目だ。

◆芳賀広大 はがこうだい リベロ 営2 岡谷工高出 168cm・68kg

>> 次回予告
 次回最終回は、超強力なサーブ・スパイクで部をけん引する本学エース・廣本(商3)を特集します。