トラック総合7位 タンデム・スプリントでは笑顔と涙の準優勝/全日本大学対抗選手権(トラック)3日目

2025.09.02

 千葉県で行われている全日本大学対抗選手権(インカレ)。トラックの最終日となったこの日は、男子タンデム・スプリントの決勝などが行われた。明大からタンデム・スプリントに出場した吉田唯斗主将(政経4=学法石川)と本田音輝(営3=松山工)組は、昨年度と同じペアでインカレに挑んだものの、優勝にはあと一歩届かず。2年連続の準優勝となった。

◆8・31 全日本大学対抗選手権(TIPSTAR DOME CHIBA)
▼トラック総合
明大――7位

▼男子スプリント
1/4決勝
中村――不戦勝

1/2決勝
中村――DNS

3―4位決定戦
中村――DNS 
この結果、4位

▼男子タンデム・スプリント
1/4決勝
吉田・本田――13秒61 1着 1/2決勝進出

1/2決勝1回戦
吉田・本田――降格

1/2決勝2回戦
吉田・本田――13秒47 1着

1/2決勝3回戦
吉田・本田――13秒32 1着 決勝進出

決勝1回戦
吉田・本田――2着

決勝2回戦
吉田・本田――2着

 初日に行われたタンデム・スプリントの予選を2位通過した明大。この日の初戦である1/4決勝では、朝日大との対戦となった。前半は相手の後方から様子をうかがっていたが、レース中盤に圧倒的な走力で抜き去り、相手を寄せつけない展開で見事勝利。1/2決勝へと駒を進めた。

 2勝を先取したチームの勝利となる1/2決勝。相手は不戦勝で1/4決勝を勝ち上がった日体大だ。しかし、1回戦はスタート時のミスにより、思わぬ形で敗戦となる。後がなくなった明大だったが「個人戦でも戦って圧勝できている相手だったので、自分たちの走りをすればいけると思った」(本田)と吉田・本田ペアは落ち着いていた。2回戦は前半から先行すると、相手の追い抜きを許さずに勝利。勝った方が決勝進出となる3回戦では、前半に体力を残して後半に相手を抜き去る戦略がはまり、見事勝利を決める。2年連続となる決勝進出を果たした。

 迎えた決勝。相手は昨年度と同じく日大となった。昨年度同じ舞台で敗れたため、リベンジに燃える明大だったが「どんなにペダルを漕いでも日大には届かなかった」(本田)と惜しくも背中を捉えることはできず。2連敗を喫し、優勝にはあと一歩届かなかった。レース後には本田が悔し涙を流し、立ち上がることができない。「大会が始まる前から『最後は笑って終わろう』と言っていた」と語る笑顔の吉田に肩を支えられ、トラックを後にした。「吉田さんのラストイヤーで表彰台の一番上に立たせてあげられないと現実と、ケガで出られない人の思いも込めて走っていたので、申し訳ない気持ちでいっぱいになった」(本田)。ここまで数多くの好成績を収めてきたタンデム・スプリントの吉田・本田ペアだったが、最後は笑顔と涙の準優勝で2人の快進撃は幕を下ろした。

 トラックの総合順位は7位。「欠場種目が多かった中では頑張ってくれた。ロードチームがトラックでの悔しい思いを挽回してくれることを期待している」(本間滋監督)。9月7日に群馬県で行われるロードの大会での巻き返しを狙う。

[安田賢司]

※レース後の選手のインタビューはロードの大会終了後に掲載予定です。ぜひご覧ください。