
OB竹中選手、プロデビュー戦に勝利!!/プロボクシング
デビュー戦のリングは明大ボクシング部時代から主戦場としてきた聖地・後楽園ホール。しかし、観客の入りは学生時代とはまったく違いほぼ満席。リングに当たるスポットライトも明るさが増していた。
デビュー戦の相手は、この試合が16戦目となる阿部。A級ライセンスを持つキャリア豊富なボクサーだ。序盤は出方をうかがう両者。調子をうかがう間も一つ一つの動きにむだがなくスピード感のある戦いを見せる。だが、2回から徐々に竹中選手の持ち前のスピードがさえ始め、相手に的確なパンチを打っていく。ここで阿部が偶然のバッティングで前頭部を負傷。ドクターによるチェックを受け試合が一時中断する。しかし、竹中選手は気持ちが切れることなく落ち着いていた。
迎えた3回。竹中選手の地力が阿部を上回り、フェンス際に追い込んでの猛ラッシュが相手をとらえ、ついにデビュー初のダウンを奪う。このダウンに、後楽園ホールに集まったボクシングファンは歓声を上げた。しかし、竹中選手はダウンを奪ったことで熱くなってしまったのか、その後は相手に攻撃を許す場面が見られプロの洗礼を浴びる。このまま阿部に主導権を明け渡してしまうのかと思われた矢先、4回に阿部の頭部の負傷が悪化。結果は4回途中までの判定で決着が付けられた。
見事にプロデビュー戦を勝利で飾った竹中選手。「目標はチャンピオンになること」と力強く宣言した竹中選手の今後の活躍に、胸がふくらむばかりだ。
◆竹中良 たけなかりょう 平20営卒 九州学院高を経て明大ボクシング部に入部。学生時代には07年国体フェザー級準優勝を成し遂げるなど、実力を十分備えていた。今年9月実施のプロテストに合格。B級ライセンスを取得した。
関連記事
RELATED ENTRIES