
終始リードし難敵攻略! ホームで開幕2連勝/関東学生秋季1部リーグ戦
秋季リーグ戦(秋リーグ)優勝を目指す明大は、相性の悪い順大との第2戦に挑んだ。前半は両チームともに好守が光る中、GK坂本京介(営1=洛北)が要所で好セーブを連発して攻撃への流れをつくった。3点リードで後半が始まると、明大は次々と得点を重ねて点差を広げる。一時追い上げられる場面はあったが主導権を握り続け、見事8点差で勝利した。
◆8・30~9・28 関東学生秋季1部リーグ戦(明大和泉体育館他)
▼8・31 対順大戦(明大和泉体育館)
◯明大34{14―11、20ー15}26順大
開幕戦に勝利した明大が第2戦に迎えたのは、近年苦手としている順大。2024年度以降の全3戦では、いずれの試合も6点差以上をつけられて完敗しており、躍進を見せた今年度の春季リーグ戦(春リーグ)でも30―38と大差で敗れた。この試合の勝敗が、今後の戦況を左右すると言っても過言ではない重要な一戦。「負けていたので何としても勝ちたいという思いがあった」(熊谷継・農1=藤代紫水)。過去の悔しさを胸に万全の対策を立てて試合に入った。
前半は互いにディフェンスがさえて膠着(こうちゃく)状態が続いた。前半10分に熊谷、近藤佑樹(農4=春日丘)の連続ゴールで5―2とするも、直後に7メートルスローを許すなどしてすぐさま1点差に詰め寄られる。両チームの徹底された守備により枠内シュートも少ない中、8―7で迎えた前半19分。相手の好セーブに負けじと坂本がシュートを止めると、攻勢に転じて細野聖太(政経4=春日丘)が得点。「僕が(シュートを)止めて、点を取ってくれてといういいサイクルができていた」(坂本)。パスカットから小嶋悠斗(営3=市川)にボールが渡り、巧みなドリブルでマークを外してシュートを決めるなど、3連続得点で11―7とリードを広げる。終盤は2度明大の選手が1分間の退場となり攻め込まれたものの、坂本が両シーンともにファインセーブ。数的不利の時間も乗り切り、14―11でリードを保ち前半を折り返した。
後半は点の取り合いから始まったが、栃尾佑(法3=北陸)のシュートをきっかけに流れが傾く。後半5分に放った技ありの一投がゴールネットを揺らすと、パスカットや好セーブからのカウンターで積み重ねて7連続得点。26―17とリードを大きく広げた。後半20分以降は相手の攻めへの対応が遅れて失点がかさむ場面はあったものの、外種子田渓汰主将(商4=国分)のゴールで流れを断ち切り試合終了。「走ってくるチームなのでバックチェックの徹底を60分通してしっかりやろうと話をした」(加藤良典監督)とチーム内の作戦も功を奏して総失点を26点に抑え、攻撃陣も後半に奮起し快勝を収めた。
ホームでの大歓声も味方につけて順大に勝利し、連勝スタートに成功。「春リーグは(開幕)2連勝してその後に負けてしまったので、秋は4連勝できるように頑張りたい」(坂本)と語るように、来週以降の戦いが鍵を握る。目標の優勝に向けて連勝を伸ばし、ライバル校から一歩抜け出すことはできるだろうか。
[橋場涼斗]
試合後のコメント
加藤監督
――前半は両チームとも攻撃で流れがつかめない中で試合が展開されました。
「相手がディフェンスの高さを調整してくるのに対して、自分たちが攻め切れずに難しい時間帯が続きました。ハーフタイムで修正して、後半は得点につなげられていたのでそこは良かったと思います」
向谷内海都(営3=氷見)
――ディフェンスの自己評価はいかがですか。
「僕だけというよりは、チーム全体での決め事や、春から時間をかけてつくってきたディフェンスを発揮することができたので良かったです」
――相手チームからマークされることが増えて、やりづらさはありますか。
「『マークされているな』と感じていますが、自分は点が取れていなくても、チームとして攻めやすくなっています」
坂本
――開幕2連勝に対して率直な感想を教えてください。
「開幕2連勝を目指していたので勝ち切れて良かったです。リーグ戦優勝が目標なのでそこに向かって頑張っていきたいと思います」
熊谷
――今後への意気込みをお願いします。
「チームの目標が7勝以上なので、それを超えられるように一戦一戦頑張りたいです」
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