ライセンス取得に向け順調な活動ぶり/通常練習

1999.01.01
 アットホームな雰囲気で行われる航空部の練習は、主に土日をつかって合宿形式で行われる。練習場所となる埼玉県宝珠花の滑空場は明大が所有しており、航空部専用のものだ。

 主な活動はグライダーの操縦。年に一度、夏季に行われる東京六大学対抗競技会に正式出場するためにはライセンスが必要で(ライセンスがないとオープン参加となる)、そのため部員たちはライセンス取得を目指し練習に励んでいる。このグライダーにはエンジンがなく、ウインチという機械に引っ張られ一気に青空へと羽ばたく。ウインチ切断後は、上昇気流にのりつつ自らの操縦で自由に大空を飛びまわることができる。うまく上昇気流にのることができればなんと高度3000メートルまで上昇し、飛翔時間も最長で3時間にもなるというから驚きである。

 練習には、安全面を考慮し必ずコーチと監督が付き添って行われる。基本は2人用グライダーにコーチと一緒に乗り込み、大空へと飛び立つ。そして着陸後、部員は監督やコーチに自分のフライトの指導を受ける。ちなみにソロと呼ばれる1人乗り用グライダーでのフライトは、この指導者とのフライトを何回も重ねてからでないとできない。

 しかし部員たちは、グライダーの操縦だけをしているわけではない。機体の整備はもちろん、活動場所の草刈りも欠かせない。またグライダーに関する膨大な知識と技術の取得、気候の確認などすべて自分たちでやらなくてはいけない。安全運転第一である航空部にとって、このような基本的なことがとても重要なのだ。。

 部員主体で練習のスケジュールを立てている明大航空部。折原監督は「今年は練習回数も多くちゃんと活動も行っている。このままいけばライセンス取得する部員も出て、次の大会にも正式参加できるでしょう」と活動の順調ぶりを語った。来年の大会で彼らのグライダーが大空を舞う姿を見るのが、今から楽しみだ。

明スポ記者もフライト体験!

部員さんの勧めで、今回私もゲストとして体験フライトさせてもらえることになりました!
諸注意を聞きながら2人用グライダーの前の席に乗りこんだ私は、機内の狭さにびっくり。しっかりシートベルトをし、部員さんによる厳重なチェックが終わると、いざ出発です。

 一気に高度450メートルの上空まで飛び上がると、風に乗ってコーチの操縦により機体が空を舞い始めました。天気にも恵まれ、グライダーからの景色は言葉に表しきれないほどきれいなもので見晴らしもよく、静岡県から栃木県まで見渡すことができました。コーチによると、もっと高くまで上がれば町が地図みたいに見えるとのこと。「下に見える川は利根川で、前に見えるのは太平山。あっちの山は・・・」などとナビゲートしてもらいながら、ゆっくり地上まで降りてきました。。

 実は高所恐怖症の私は離陸前に足が震えるほど緊張していたのですが、そんな恐怖もどこかへ吹っ飛んでしまうほどの9分間の素敵な空の旅でした。ご協力して下さった航空部の皆さん、本当にありがとうございました!

今冬には航空部の部員さんを紹介していくWeb連載企画を予定しています!お見逃しなく☆

明大航空部ホームページで現役部員たちのブログを公開中!こちらもぜひご覧ください☆