春リーグに続けて日体大に勝利 日本選手権関東ブロック予選に進出が決定!/東京都選手権兼日本選手権東京都予選会

2025.08.30

東京都選手権兼日本選手権東京都予選会の決勝。3点リードで試合を折り返した明大は後半も攻撃の手を緩めず、43―34で勝利し、優勝を決めた。

◆8・17 東京都選手権兼日本選手権東京都予選会(明大和泉体育館)

▼8・17 対日体大戦

◯明大43{22―19、21―15}34日体大

 両チームは試合開始直後から一進一退の攻防を繰り広げ、緊張感に包まれた展開となった。手に汗握る時間が続く中、この夏フィジカルを徹底的に鍛え上げた近藤祐樹(農4=春日丘)が果敢にシュートを放つなど、前半だけで6得点を決めチームを鼓舞。その後も栃尾佑(法3=北陸)や熊谷継(農1=藤代紫水)などを中心にゴールを奪い、3点リードで前半を折り返した。

 後半に入っても、試合は拮抗(きっこう)した展開を見せる。試合中盤には相手に連続得点を許し、一時的に流れを渡す場面もあった。しかし「日体大は速攻がチームなので、自分たちはディフェンスのバックチェックを徹底した」(加藤良典監督)と語るように的確な対応でリードを許さず、踏みとどまった。また、試合を通じて両チームともに退場者が相次ぎ、不安定な時間も多かった。明大は一時、2人の退場者を出す場面があり、数的不利な状況が訪れた。「勝負するサイドを決め、甘いシュートには手足を大きく広げられた」とGK坂本京介(営1=洛北)が好セーブを連発し、チームの危機を救った。試合終盤も向谷内海都(営3=氷見)や栃尾佑(法3=北陸)や攻撃の手を緩めず、最終的に9点のリードを保ったまま、試合を締めくくった。

 関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)では日体大に1点差で辛勝を収めた明大だが、今回は9点差をつけての快勝となった。この結果により、日本選手権への出場権を争う日本選手権関東ブロック予選への出場が決定した。また、8月30日から関東学生秋季1部リーグ戦(秋リーグ)が開幕する。「もちろん春リーグの3位という成績を超えて優勝を目指すが、インカレ(全日本学生選手権)のシード権である4位以上を最低限の目標にして、インカレにつながる秋リーグにしたい」(外種子田渓汰主将・商4=国分)と謙虚な姿勢で目標を語った。また、第11回IHF男子ユース世界選手権の日本代表として選出された青砥直輝(商1=駿台甲府)がチームに合流する。着実に力を示し始めたチームの成長ぶりは頼もしく、その躍進から今後も目が離せない。

[柏倉大輝]

試合後のコメント

加藤監督 

——9点をつけて勝利できた要因はどこにありますか。

 「選手、一人一人が自分の役割をコートの中で表現してたところにあると思います」

外種子田

——チーム強化のカギはどこにありますか?→。

 「対戦相手に応じて変わりますが、細かいところを突き詰め、ディフェンスのベースをしっかり練っていきたいです」

近藤

——どのような気持ちでプレーしましたか。

 「久しぶりの公式戦でメンタルが安定しない部分もありましたが、全力でプレーができ、試合を楽しめたので良かったです」

坂本

——秋リーグに向けて意気込みをお願いします。

 「多くのシュートを止めてチームの勝利に貢献できるよう、優勝を目指して頑張ります」