(6)男子新体操の普及を願って/しもつき杯

1999.01.01
(6)男子新体操の普及を願って/しもつき杯

個人戦

 男子新体操の知名度アップのため、機会があればどんどん人前で新体操を披露していきたいという気持ちの三宅。観客の多くは器械体操の選手だったが「(あらたに新体操を)始める人はいないかもしれないけど、知ってくれただけでも良かった」(三宅)と、演技後満足な表情を見せた。また演技にも工夫を凝らし、演技の中で、人形を観客に投げるサプライズも行い注目を集めていた。「器械体操からしたら新体操は斬新だと思う」(三宅)。今日の演技は確実に観客の目に焼きついたはずだ。

団体戦

 次に三宅は『色男RG』という5人組で、男子団体として出場した。残りのメンバーは染谷(国士大)、西澤(専大)、江守(東洋大)、清埜(東洋大)と、異なる大学の選手で構成されている。男子新体操を広めようという気持ちをもとに、今大会のために結成されたこのチーム。それぞれが異なる大学に通う事情から、エキシビション当日までに5人で練習できたのはたったの一回だけ。しかし「うまくできた」(三宅)と、いつもとは違う団体という演技が成功したことに喜びを感じていた。練習回数も少なく、それぞれが新体操を始めた理由や現在の環境もバラバラな5人。だが今回成功を収められたのは全員が『男子新体操がもっと普及してほしい』という同じ気持ちを持っていたからだろう。

来年へ

 「高校の時は練習など規則が厳しかったが、いまは自分のやりたいものがやれている」と、現在の自分の新体操にやりがいを感じている三宅。今年度の演技は今大会のエキシビションで最後となり、早くも来年を見据えている。「来年はインカレで上位になり、全日本に出たい」(三宅)。さらに個人の記録だけではなく「これからも男子新体操を広めていくことも目標」(三宅)と、強い決意を口にしていた。

☆色男RGメンバーコメント☆
染谷:このメンバーでやるのは最後かもしれなかったので、もっと長く演技したかった。
西澤:新体操はバク転ができるようになりたかったので始めました。今日は、みんなと団体がやれて楽しかった。
江守:すごく楽しかった。チャンスがあればまた5人でやりたいです。新体操の団体は、全員の心を一つにしないと駄目。究極の団体競技だと思います。
清埜:演技を終えて、自分はおじいちゃんかとおもうくらい肉体的につらかったです。